ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4996,暴走する世間 −10
顔色が変わった。「先生、そういう品はいけません。それ死人の念のこもった御品です。
悪いことは申しません。御縁が遠くなりますから、ご供養のうえご処分なさい」たしかに、
それからというもの、私はいくら結婚したいと思っても、まったく、縁がなかった。
(やはり、あの女の絵のせいではなかろうか…と思ったが、どうにも絵を捨てられない。
捨てられないと、こだわるほど、悪いことが起きそうな予感がした。 ところが、しばらくして、
信じられないことが起きた。ある妙齢の女性から花見の誘いをうけた。 顔は知っていたが、
それほど親しいわけではない。なのに突然、電話がかかってきて、「青山墓地の桜が縞麗だから
二人で見にいきませんか?」という。こういうことはまるでなかったから、素直に、誘いにのって、
いくこことにした。桜は美しかった。墓地に眠る人の命を吸っているから、美しいのだろうと。
私は、はずかしいから地面をみて、女性のうしろを、とぼとぼついて歩いた。
私は女性の顔をちらりとみた。青白い気品のある横顔であった。体が弱いのか、のどくびを
覆い隠す洋服を着ている。しばらく墓地をみてまわったところで、女性がいった。
「桜、きれいね」そのと教私は背後になにか気配のようなものを感じた。目をあげると、
そこには、信じられないないものがあった。あの日本画をかいた乃木坂の令嬢の墓石であった。
「享年二十七歳、昭和九年没」と刻まれていた。地の底から女が、じっと、こちらをみている
ような気がした。 気味が悪くなって、それっきり、その花見の女性とは会わなくなった。 
二十七歳で死んだ女の絵は、いまも私のもとにある。
 ▼ 私なら、花見の女性と深い因縁があると考え、一歩踏み込む。
 そして、その墓の若い女性を自分の守り本尊にし、毎年、花見に来て、墓に祈るだろう。
いや、感謝をする。何で気持ちが悪いのだろうか? まあ、いいか! これも解釈の一つで
しかないが。 桜には霊気が満ちているというが!
・・・・・・・・
2007年11月18日(日)
2419, 『楽天主義』
      *ヾ(´∀`o)+。才ノヽ…YΘ! 
 『楽天主義』ーヘレン・ケラー著            ー読書日記
 この本を図書館で見つけ、数ページ読んで、その行間から溢れ出てくる光のような
メッセージに驚いた。    

11月18日(火)
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