ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4896,ホントに大事なお金の話 −2
『心身にとって、これほど良いことは無い』と二人は口をそろえて言う。それを聞いていて畑での一連作業が
何か自分の心を耕しているに感じた。人生は畑を耕すのに似ている。長い人生の道のりも計画通りに楽しみ生きるより、
苦しみ努力をして歩むことが多いもの。スキップだけでは面白く可笑しくもない。たどたどしく泥まみれが人生である。
イソップの寓話に、面白いのがある。
《 葡萄畑を持っている家族がありました。あるとき父が病に倒れた。病床の中で父はニ人の息子に言いました。
「実はおまえたちに財産を遺してある。金貨を壷の中に入れて、葡萄畑に埋めておいたのだ。
私が死んだら、その壷を掘り起こして二人で分けなさい」。父が死んだ後、二人の息子は葡萄畑を一坐懸命に掘り起こした。
しかし壷はとうとう出てこなかった。 二人は落胆しました。ところがその翌年、何と葡萄がこれまでになく見事に実った。
畑の土を掘り起こしたことで葡萄がたくさん採れるようになり、こ人の息子はとても裕福になりました。》
父の遺言は、息子に努力を教えるためのウソ。自分に与えられた人生の畑を懸命に耕してみること。
そこには必ず金貨以上の幸福があるはず。イソップの、こういう寓話を幾つか遺しているが、下手な人生論より良い。
(そういえば本屋で、そんな題名の本があった。今度借りて読んでみようか)「ところで御前さん、人生の畑を
耕したの?それも真剣に?」と問われれば「う〜ん、耕してきました!これでも」そして、「上を見れば限がない、
横を見れば情けない、下を見れば底がない!」と言うところか。
このように毎日、随想日記を書き続けるのも、ある意味で、畑を耕しているようなもの。
テーマ一つずつが、畑の一部分を掘り返しているようである。しかしね〜、それで、この様だから・・・・
畑の土は、雑草や動物が腐って積み重なって出来ている。 「人生を耕せなど、何をぬかす、御前さん!
土が既に決まっているのだろうが。」という心の奥の声が聞こえてくる。
「いや、違う。その土を見分けて肥料を自分で探して、時間をかけて自分の野菜を作るのが耕すことだろうが・・」
ということがを、畑から学ぶのだろう。土といえば、アイスランドに行った時に、驚いたことがある。国土に土が
殆ど無いのである。岩石の上に辛うじて藻が覆ってあるだけ。植物が元々生えないので土が出来ないのである。
藻は菌で出来ているので土は必要としない。しかし、それは堆積はしない。その時になって、成るほど我々は
生物の屍の累積の上に生かされていることを実感した。
人生を耕す前に、畑を耕して、植物を育てると、その意味が実感できるのだろう。
08月10日(日)
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