ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6859,読書日記 ~マインド・リーディングの「道具箱」
●第5章 下流老人を救うカネはどこにある?
――これから「財源」の話をしよう――
「カネがないから我慢しろ」という強力なロジック
政治家に対する異常な不信感
税アレルギーの日本人
不公平感が生み出す世代間対立
他人を救えば自分が死ぬ?
「全員が受益者」の社会をつくる
“all for one"ではなく、“all for all"
なぜ「弱者救済」を嫌悪してしまうのか
日本の民主主義を取り戻すために ほか
●第6章 一億総下流化を防ぐ解決策
――持続可能な未来 ~ 子ども世代へ――
「脱商品化」の社会へ
働き方も大きく変わる
権利は誰かがくれるものではない
「できること」ではなく「必要なこと」を考える
信じて、声をあげ続ける ほか
発刊後半年で20万部を突破し、流行語にもなった『下流老人』は、
一般に金持ちと思われていた高齢者の貧困を“発見"した。
続く本書では、ますます深刻化する現状を辿りつつ、自分が下流化
にならないための「解決策」を提示する。
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藤田孝典 (著)
2016/04/11
下流老人 ーB
『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 』で、「下流老人」の用語を
提示をした藤田孝典 が、その定義を、「生活保護基準相当で暮らす高齢者、
およびその恐れのある高齢者」とした。 既に貧困老人は700万人に及んで
おり、相対的貧困率は22%、高齢者の4〜5人に1人の割合だが、その少し
多めの人を入れると、3人に1人となると。お金は天下のまわりものだが、
愚痴を言いたいのも分かる。 〜著者のレポートによると、
<・2014年の高齢社会白書によると、3千万円以上の預金を持っている
高齢者は25%もいるが、蓄えが十分と答えた人は、わずかに3・4%しか
いなかった。既に一割が安心して暮らせる水準だが、あとの9割は不安定の
状態におかれている。
・例えば、自営業で働いてきた夫婦の場合、二人の国民年金は、13万円。
税金などを引かれて10万そこそこなら、生活保護並みか、それ以下になる。
生涯平均年齢400万のサラリーマンをみると、厚生年金が16万、妻が
国民年金として、その加算が22万として、手取18〜9万では、ほぼ生活
保護並み。夫が、ガン等の病になれば、即、困窮生活に入る危険がある。
・その上に、子供が失業をして実家に頼ってきた場合も、困窮理由になる。>
▼ 4人に1人が3000万の預金とは驚き。老人の貧富の格差があまりに大きい。
NHKや、民放のTVで、下流老人の厳しさの実態事例を放送しているが、
これは何処にも見られる話。 周辺を見渡すと、比較的豊かな人が多いが、
3分の1か、4分の1は、瀬戸際にあり、傍でみても、非常に厳しいのが分かる。
貧困老人問題が関心が持たれるのは、老後の貧困が、特殊な人ではなく、
平均的サラリーマン生活を送って来た人にも、近い将来現実になりつつある
ことがわかってきたため。 去年の6月30日に起きた71歳の老人による
新幹線車内でガソリンをかぶっての焼身事件。当人は、その月から年金だけの
生活になって、改めて受給額の少なさを実感し、不満を周囲に漏らし、自殺を
ほのめかしていたことが事件後に、明らかに。その年金受給額は月12万円。
居住していた杉並区の生活保護基準は14万4千円。年金受給額が生活保護
基準を下回っていた。それまで清掃業の仕事をしていたが、仕事がなくなり、
年金だけの生活。もっと少ないと生活保護を申請するケースが多いが、
12万は、生活保護基準を下回るが、極端にひどくはなく、普通の勤め人生活
を送ってきた人が、年金暮しで単身生活を送る標準的なケースという。
この老人は、将来を悲観してしまったのだろうが、特殊なケースではないと。
老いてからの貧乏は身に染るが、9割が、その淵とは… 老いた夫婦の場合、「
先に逝ったもの勝ち」も、あながち?
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2015/10/02
下流老人 ーA 〜下流老人への転落
この数年来、団塊世代が年金生活に入ったこともあり、マスコミに扱われる
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12月25日(水)
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