ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6809、読書日記 〜具体と抽象 −2
毎日新聞の『「豊かさ」の誕生…』=W・バーンスタイン著の書評で、
その内容が紹介されていたが、なかなかよい。建前でいえば、
「お金で幸せが買えるかって?冗談じゃない。幸せは心の問題だろう。
それが金で買えれば、世の中の金持ち全部幸せのはず。
質問そのものがナンセンス」が正論である。
しかし本音のところ、 「金は何でも買うこともできる自由の塊、何で
そんな建前をいうのか? そんなことを言えるのは充分ある人のこと。」
と、陰の声がささやく。
「貧乏の極みで家庭は崩壊、借金で高利貸しに追われ、最後は不幸のどん底、
投身自殺を図ったが死に切れず・・・」
これなど不幸のカタチで何処にもあるパターンである。
倒産や失業では金欠が当面の切実の問題になる。
人間の品性は「金欠と女性問題」で露わになる事例を山ほどみてきたので、
間違いなく「金のないのは、人を不幸にする」ということだけは断言できる。
幸せになるのもいるが、それは珍しいから小説の種になる。
私の持論は、「金で8割の幸せは買えるが、あとの2割は金で買えない。
その2割こそ一番大切なことである。しかし8割は買える。
幸せとは、したいことがあり、それをやり遂げた心のさまである。
それは金では確かに買えない部分もあるが、しかし金=自由であるから、
やり遂げる手段としては、最有効になる。」である。 理屈として、
「買えるものは買えるし、買えないものは買えない。買えるものは金があれば
こそ買える。金が無ければ‘買えない’範囲が広くなる。そのぶん自由度が
狭くなる。自由は人間にとって非常に大きい幸福の要素である。
自由度を大きくするには、より多く金が有ればよい。生存レベルで必死の人
にとって、{生活手段としての資金の確保から解放されることが幸せである}
のは当然のことであり、お金は資金確保からの解放を意味する。
生存レベルの資金確保の束縛から解放された人は逆に、 幸福感が
「生活資金確保の段階」からアップスケールしているのだから、身近な世界の
人との比較や、違うレベルの欲望の達成の幸福感でなくては、幸せなれなくなる。
金が無くなって「お金だけが人生ではないお金は決して人を幸せにはしない」
と、言うに丁度よい言葉の羅列にはなるが。
・・・・・・
6080,閑話小題 〜恐ろしい身近な現実 〜6
2017年11月05日(日)
* トランプ大統領の来日
「ロシアゲート」疑惑とは、トランプ米政権とロシアとの間で不透明な関係
があったのでは ないかという疑惑の総称。 日ごと、その疑惑は大きくなる。
『文芸春秋・7月号』で、神谷秀樹が<トランプとロシア 深すぎる絆>
のレポート、トランプとロシアの疑惑を取上げている。
特にトランプの富の形成の背後にロシアマフィアの資金があり、ロシアと
マフィア資金の分別が難しいと… この疑惑、ニクソンの「ウォーター・ゲート
事件」より遥かに質が悪く深刻というから。 有り体にいえば、「ロシアが、
マフィアを使い、ソ連解体時に流失した資金の一部を、元KGBや、マフィアが
組んで、アメリカのラスベガスやニューヨークのビル群を買い漁ったが、その
一つのルートがトランプ。これを読んでいて、何か末恐ろしい感がしてきた。
トランプがロシアマフィアのポチ? 彼なら、このまま失脚するなら、朝鮮戦争
を決断するのでは?
更なる問題は、就任後のロシアゲート疑惑捜査に対する「司法妨害」。
後者も十分、大統領の資格を問う材料になる。手足になったイヴァンカと、夫
クシュナーに追及の矛先が近づいているような。問題なのが、クシュナー家が、
ポーランド系ユダヤ人の不動産投資家で、父親がニュージャージーの現州知事
クリス・クリスティーが検事だった時に、違法な選挙資金を提供、税法違反、
そして義兄に美人局を仕掛けて逮捕されていた経歴の持ち主。息子のジャレッド
も、怪しげな人物で、ハーバード出というが、「父親が、250万ドル寄付でして
入ったもの」だし、彼と取引をした人は、「話が信用出来ない要注意人物」
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11月05日(火)
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