ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6791,読書日記 〜退屈なのは、世界か、自分か 〜1
させることはできない。‘パスカルの賭けは、神を信じているふりをするための
論証でしかありえない’。そして、あなたが信じると主張する神は全知という類
の存在ではない方がいいだろう。さもなければ、神はその偽装を見抜いてしまう
だろうから。「何を信じるか」ということが自分で決定できるものだという馬鹿
げた考えは、ダグラス・アダムズの『ダーク・ジェントリーの全体論的秘密探偵社』
において、みごとにからかわれている。そこにロボットの電子僧侶が登場するが、
それは「あなたにかわって物事を信じてくれる」、労働節約型の装置である。
宣伝によれば、デラックス型は、「ソルトレイク・シティ[モルモン教の本拠地」
では信じないようなことを信じさせることができる」というふれ込みの商品だ。
しかしいずれにしてもなぜ私たちは、「神を喜ばせたいならば、しなければ
ならないのは彼を信じることだ」という考えを、そんなに簡単に受け入れて
しまうのだろう? 信じることの何がそれほど特別なのだろう? 神が親切、
寛容、あるいは謙遜、あるいは誠意という報償をくれるだろうというだけのこと
ではないだろうか。≫
▼ 「信じることで、神から親切、寛容、謙遜、誠意という報償を与えられる
だけで、十分過ぎる」ことも確かである。信仰は自分で自分の首を縛るだけか、
長年の歴史に耐えた教えに『良心』を育て導く道理が入っているため信じるに
足りるか。キリスト教圏だった、自分の子供には無神論より有神論者を
選ばせるのは頷ける。亀井勝一郎の「愛の無情」でも読み返すか。
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4965,閑話小題 ー誇りを持つのはいい、誇ってはいけない
2014年10月18日(土)
* 誇りを持つのはいい、誇ってはいけない
誇りの持てない人こそ誇りたがる?それ以前に、誇りとは、どういう意味か。
ネット辞書によると、「その者自身の具体的な長所や美点に対する心理」
「名誉に思えること」 自信がないと、虚勢でそれを現出させがちになる。
隠せばこそ誇りとして、熟成されるが、ついつい、見せて誇ってしまうのが、
人間の性である。他人を見ていると、それが分かるが、自分のことになると!
誇りの逆が卑屈だが、これを、この言葉に当てはめると、
「落ち込むのは仕方がない、卑屈になるな」になる。
ほおっておけば、老いるほど卑屈になるは!
* 人と違う生き方は孤独のようだが、実りは大きい
意識するしないにかかわらず、それぞれが人と違う生き方をしている。
ただ、人を意識しなければの話。スポーツジムのヨガに週2〜3回、二年半、
参加してきたが、少し暗がりの中で毎回のように言われるのが、
「各々のマットは、各々の全世界です。周囲の人を意識しないで、自分だけの
世界に入って下さい!」である。実際に参加していると、殆どの人が、忠実に
自分の世界に入りきっているのが分かる。人と違う生き方は、人を最小に
意識した生き方ということになる。その第一歩が、人と比較しないこと!
その為には、まずは、自分の好きなことを長年かけて続けること。
それには孤独の世界を大事にしなくては。
・・・・・・
4598, 読書という体験 ー1
2013年10月18日(金)
「読書という体験」 岩波文庫編集部 (編集)
読書を体験として捉えるところが面白い。
それも色いろな分野の識者の体験談?だから惹きつけられる。
ーアマゾンの内容 よりー
【熱い気持ちで読んだ本で経験したことの方が、実際に経験したことより
今日の私にとっては何倍も大切な思い出になっているのだ ―香山リカ
「読書だって“人生経験”」(学者、作家、)ー ジャーナリスト、
俳優など、三四人の多彩な筆者による、さまざまな読書という体験。】
まずは、読んだことのある著者から取り上げていくが、
特に藤原正彦の内容が良い!
* 教養を培う ―私の「読書ゼミ」 藤原正彦
《NHKによる最近の読書調査を見ると、中学生.高校生がいかに本を読まないか、
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10月18日(金)
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