ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5841,閑話小題 〜トランプの時代
もし、大きく広がっている空間が四次元以上だったとしたら、太陽の周りを回る
たびに少しずつずれてしまい、同じところをグルグルと回ることができなくなる。
一方大きい空間が二次元しかないと、DNAの二重らせん構造をつくることができない。
生物が存在できるかどうか怪しいものです。・・ そのようなことを一つ一つ
考えていくと、この宇宙はうまくできすぎているのです。たくさんの条件をもった
宇宙がランダムにつくられていったと考えるにはできすぎているというところから
考えられたのが、人間原理です。人間原理によると、人間が存在できるように
宇宙の条件がそろえられているのは、ある意味で当たり前のことなのです。
宇宙のことを観測するのは人間。人間が存在できる条件を満たしていないと、
人間が生まれません。人間が生まれないということは、観測されないわけなので
存在しない、もしくは存在しないのと同じです。たくさん生まれた宇宙の中で、
ごく稀に条件がそろった宇宙に人間が生まれ、そのような特殊な宇宙だけが科学
の対象になり、私たちが見ることができるという理論になっています。・・
自然法則やその中に含まれる物理定数は、人間のような高度な生命を生み出す
のに丁度適した構造になっている。これはファイン・チューニングと呼ばれる。
人間原理は、このファインチューニングという現象に対する説明を与える。
宇宙の自然法則と物理定数が生命の存在を許す絶妙なバランスを取っている事の
理由を説明する議論には、他に、知的な存在を仮定する宗教的な立場として
創造論あるいはインテリジェント・デザインがある。それに対して、
人間原理は超越的な存在を仮定しない自然主義的なアプローチである。 】
▼ 人間原理の「人間が現に存在をして認識するから宇宙が存在をする」は、
カントの対象に対する認知の貼り付けの認識論に似ている。宇宙の広ろがりを
知るほど、人間の存在と知能の不思議さを改めて思うことになる。「丁度良い」
が、我々人間にも、住んでいる環境にも言えること。それを再確認するに、
「ありがとう」を口癖にするのがベストになる。宇宙論も、最後は精神論か。
・・・・・・
3,639、大地震 ーつれづれに ー2
2011年03月13日(日)
今回の地震の被害地・三陸地区はリアス式の入り組んだ海岸のため津波を
増幅させ、被害を大きくした。1896年の「明治三陸地震」は津波高さ 38M、
死者不明者が2万2千人が出た。その37年後の1933年の「昭和三陸地震」
では、高さ28メートル−死者不明3千人、M8・1であった。 今度の津波は
7メートルだが、津波の広がりは格段に大きいもの。 名称は本来は
「平成三陸地震」が妥当だろうが、広範囲から最も頻繁に使われているのが
「東日本大震災」。しかし「東北地方太平洋沖地震」と名称されたようだ。
インド洋の大津波をビデオで何度かみたが、それに似た大津波を日本でみよう
とは思ってもいなかった。色々な映像をYoutubeなどで見るにつけ、巨大津波に
驚きざるを得ない。 今回の地震は、北海道から九州までにわたっており、
広範囲が特徴的である。 その中で首都東京に津波が発生しなかったことが、
不幸中の幸い。もし海水が流入したら国家機能が大きく麻痺をするになる。
東京都内は地下鉄が網羅しており移動が非常に便利である。
それが浸水したら都民の足は大きく損なわれる。 関東・東海大地震も遠くない
将来、必ず起こるといわれている。それにしても、大津波の映像の迫力には
驚かされた。釜石に押しよせた大津波の海水の流入や、広範囲の津波が海岸線を
飲み込んでいく場面には息をのんでしまうほど。 地震から発生した大津波、
市街地や住宅地の火災、石油基地のタンク火災、原発の放射能漏れなど、
全ての問題が噴出してしまった。 特に、原発の爆発と放射能漏れという
大問題が生じたが、この数日は目を離せないことになった。世界のマスコミ
にとって、これほど映像として引き付けらるネタはない。それがリアルタイム
に世界に流されるのだから、日本の株、国債、円にとって大打撃になる。
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03月13日(月)
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