ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383559hit]

■5821,緩和小題 〜しまった!  ー「最初の答え」にこだわるなー 9
がなければ、アメリカのシェールガス社会へシフトは実現できないと言ってもよい。
大阪ガスはアメリカのテキサス州で開発権益を取得。現時点で、シェールガスの
本格的採掘は米国やカナダに限られているが、今後、急速に世界的規模で拡大
していくことになれば、日本がもつ圧倒的な技術力が世界市場で席巻することに
なるのは確実。さらには、シェールガス革命のメリットは、製造業の世界だけで
なく、日本の社会全体が享受できるようになる。石油よりはるかに安いシェール
ガスが手に入って、シェールガスを燃料とする火力発電が増えれば、電力の
供給価格は下がる。そうなれば、アメリカと同じように、日本の製造業の競争力
が高まるとともに、工場の国内回帰にもつながる。その結果、雇用も増え、
経済成長にも貢献することになるだろう。》
▼ アメリカ経済の復活は、日本にとっても大きなプラス要素だが、アメリカ
 への属国化が、更に強くなる。タイミングが良かったのか悪かったのか、
東北大震災で原発安全神話が根こそぎ壊れてしまった。同じ危険なら、まだ
危険度の低い自然化石エネルギーへの選択に流れに変わろうとしている。
ということは、地球温暖化と、自然破壊がますます進むことになる。
人間は、自ら作りあげた文明で、自らを破壊する運命にある。最近、パキスタン
のフンザの住民の写真を何枚か見たが、何とも純粋で綺麗な目をしているが、
それに比べ日本も含めた先進国の人たちの人相の悪いこと!
「シェールガス革命の拡大で日本と世界経済も大復活」というより、
それが人類の未来にとって、最悪の結果になるのでは?
・・・・・・
4359, 残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法 ー3
2013年02月21日(木)    「残酷な世界で生き延びる・・」橘玲著    
 * 貨幣空間は、友達のいない世界    
 40年以上も事業の世界にいたため、貨幣世界にドップリと浸かっていた。
何はさておき事業を最優先にしないと、競争社会では生きていけない。
事業の性格上(装置産業)、人間関係の貸借表の資産を増やす必要がなく
楽だった側面がある。
 ー以下は、政治的空間と、貨幣空間の違いを明確に述べるー。
≪ 友人や知人の政治空間の基本は、敵を殺して権力を獲得する冷酷な
 パワーゲームだ。それに対して貨幣空間は、競争しつつ契約を尊重し、
相手を信頼するまったく別のゲームが行われている。人間社会には富を
獲得する手段として、�相手から奪う(権力ゲーム)�交易する(お金ゲーム)
という二つの方法がある。権力ゲームは複雑だが、お金ゲームはシンプルだ。
誰だってシンプルが良い。だから必然的に貨幣空間が政治空間を侵食していく。
また中間共同体では、それが顕著になる。それはPTAや自冶会、会社の
同期会のような「他人以上、友達未満」の人間関係の総称だ。しかし日本や
欧米社会では、貨幣空間の膨張により、共同体が急速に消滅しつつある。
そんな活動は、お金を払ってサービスを受ければよいというわけ。
貨幣空間があれば、それだけで十分という人が増えてきたのである。
それは、「友だちのいない世界」の出現で、愛情空間がダイレクトに貨幣空間
(市場)と向き合う新しい世界に生きるようになってきた。友人のいない世界
は、愛情空間は夫婦や親子、恋人単位に最小化し、人間関係はますます濃密で
複雑になっていく。かっての人間関係は村的な共同体に分散していたが、
いまでは極限られた一人か二人にすべての感情が集中している。・・・ ≫
▼ 現在、団かいの世代が定年になり、子供たちが巣立った家庭内では老夫婦の
 権力闘争で大変だろう。他人事でないが・・ これらからして、教養と、
ちょっとした小金を持って貨幣世界を独り生きるのがベストに思える。特に
歳を重ねると、残忍の愛憎空間は残酷である。とはいえ、弧族も辛いもの。
どちらも辛いなら、あとは選択の問題になる。貨幣空間もリッチかプアーかで、
全く違ってくる。「金に換えないものもある?そりゃ金額によるだけさ!」

[5]続きを読む

02月21日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る