ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5750,大格差 〜書評 B 平均は終わった!
もう破局的状況を生延びる緊急性がなくなった、どう転んでも心配なくなった。
だから、人のことなど顧みず、私ひとりよければ、それでいいという時代に
なった。競争に負けても、取りあえず食べていける保証があったからです。
まだ50年代までは貧しい時代で、「共和的貧しさ」であった。ところが時代は
変わった。日本が例外的な豊かな時代が終わった。「ラットレース」は勝った
ものの総取り、負けた人間には何も与えない時代になったら、本当に飢死にする
可能性が出てきた。そこで、ここで「ルールを変更しようと」という話になった。
競争原理は、豊かな社会向けルールだった。しかし今や資源が限られた中
「潮目の変化」。 限られた資源を複数の個体で分け合うためには、行動
パターンを変えなくてはならない。動物は、そういうようにしてきた。
あるものは夜行性になり、あるものは昼行性になる。樹上で生活するもの、
地下で生きるもの、肉食か、草食で、あるものは大きく、あるものは小さく、
など生態学的な地位をずらしていく・・ それが共生の原理なのです。 ≫
▼ 時代は、父親型から、母親型生存戦略に変わってしまった。もう二度と
終戦から半世紀近く続いた右上りの時代は戻らない。当然、母親が子供教育
でも家庭内で主導権を持つようになるのが自然の成り行き。首都圏に住んで
いれば、何時、直下型地震が襲ってくるか分らない、とにもかくにも生き
延びることが優先される。日本という国家からして資源のない条件の中で、
これほど危険な状態はない。国家も母親的戦略と、父親的戦略の拮抗が必要。
これが三極の「石原・維新の党」と「未来の党」の戦略に見て取れる。
地政学的にみて、これまで丁度良い島国が、これから大きな試練に立たされる。
韓国と日本の差は、近隣に時代錯誤の軍事国家が在るか無いかである。
徴兵制度で、青年期に鍛えられるかどうか。それを見守る母親は自然、
優しくなる。日韓の若者は青年期に歴然とした差がついている。
・・・・・・
3913, 閑話小題
2011年12月12日(月)
* ひとり焼肉専門店 「焼肉ひとり」
独り者が増えているためか「ひとり用専門店」がニュースになっている。
一人カラオケ、ひとり焼肉専門店などである。店サイドは、一人で一部屋・
一テーブルは効率が悪いので良い顔をしない。が、この不景気で、そんなことは
言っていられない。しかし最近の国勢調査で単身世帯が全世帯の三割を突破、
「夫婦と子供」世帯を上回っている。アメリカでは、一人客は寂しい人と、
白い目で見られるという。 映画やTVのドラマでも店の中の一人客は少ない。
そこで、店の構造から一人用の席をつくる発想である。30年間続けてきた
事業も「お一人様専用ビジネスホテル」だった。ひとりカラオケを「ヒトカラ」、
二人のカラオケを「フタカラ」、多人数のカラオケを「タカラ」と呼ぶ。
ヒトカラは、歌の練習やストレスの発散に使われるが、何か侘しいか。
* そろそろ今年の総括
今年は、東北大震災と、30年続けてきた事業の惨事?が重なった。
20%半ばの売上ダウンが三年目に入っても止まらず落ち続ければ、この事態
は当然。恐慌の前ぶれの波に直撃されたことになる。過去40年近い事業人生で
資金繰りの心配は無かった。しかし、数値は数ヶ月後に資金枯渇状態になること
を示していた。何度もシュミレーションしても、半年後にはアウト。その上に
東北大震災が起れば何の躊躇することなく決断をせざるを得ない。そうこう
あって、心の痛手は深いが、未練とか、後悔はない。それより現在起きつつ
ある大恐慌の近将来の到来と、東北震災の経済に及ぼすマイナス現象である。
今さら最悪の状態の私が何を言わんであるが・・
今年の総括は、もう少し年末が押し迫ってからにする。
12月12日(月)
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