ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5751,マシュマロテスト 〜@
『マシュマロ・テスト』ウォルター・ミッシェル著
図書館を彷徨っていると<マシュマロ・テスト〜成功する子・しない子>
が目にとまった。子供に2つの御菓子をみせて、ある時間を我慢すれば二個、
貰えるが、我慢できない子は一個だけと教え、席を立つ。自制心の弱い子は、
目先の欲望に負けて食べてしまう。その結果と、将来の成長度を比べるテスト。
当然、我慢する子は将来成功する確率が高くなるという面白い実験結果の分析。
〜ネット検索の内容が簡潔である〜。
≪ マシュマロ実験、またはマシュマロ・テストとは、子ども時代の自制心と、
将来の社会的成果の関連性を調査した著名な実験。スタンフォード大の心理
学者・ウォルター・ミシェルが1960年代後半から1970年代前半にかけ実施した。
マシュマロ実験という名前ではあるが、報酬はマシュマロの代わりにクッキー
やプレッツェルが使われることも多くあった。
◇ スタンフォード大学での実験
「自制心」「セルフコントロール」などと呼ばれている「将来のより大きな
成果のため、自己の衝動や感情をコントロールし、目先の欲求を辛抱する能力」
が、人の社会における成功に重要であることはよく知られている。この実験の
本来の目的は、この能力の幼児期における発達を調査するためであった。
最初の実験は、ミシェルと、エッベセンによって1970年に行われた。
最終的にこの実験には、600人以上が参加した。
☆ 実験方法
・職員の子どもたちが通う、学内の付属幼稚園の4才の子供186人が実験に参加。
被験者である子どもは、気が散るようなものが何もない机と椅子だけの部屋に
通され、椅子に座るよう言われる。机の上には皿があり、マシュマロが一個
載っている。実験者は「私はちょっと用がある。それはキミにあげるけど、
私が戻ってくるまで15分の間食べるのを我慢してたら、マシュマロをもう一つ
あげる。私がいない間にそれを食べたら、ふたつ目はなしだよ」と言って部屋を
出ていく。
・子どもたちの行動は、隠しカメラで記録された。1人だけ部屋に残された子ども
たちは、自分のお下げを引っ張ったり、机を蹴ったりして目の前の誘惑に抵抗。
小さな縫いぐるみのようにマシュマロをなでたり、匂いをかぐ者もいた。
目をふさいだり、椅子を後ろ向きにしてマシュマロを見ないようにする者もいた。
映像を分析した結果、マシュマロを見つめたり、触ったりする子どもは結局
食べてしまう率が高いこと、我慢できた子どもは目をそらしたり、後ろを向いたり
して、むしろマシュマロから注意を逸らそうとする傾向があることが観察された。
すぐ手を出してマシュマロを食べた子供は少なかったが、最後まで我慢し通して
2個目のマシュマロを手に入れた子どもは、1/3ほどであった。
・ミシェルの娘も実験に参加した一人だったが、娘の成長につれミシェルは実験
結果と、児童の成長後の社会的な成功度の間に、当初予期していなかった興味
深い相関性があることに気がついた。そして1988年に追跡調査が実施された。
その結果は、就学前における自制心の有無は十数年を経た後も持続していること、
またマシュマロを食べなかった子どもと食べた子どもをグループにした場合、
マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されていること、
さらに両グループ間では、大学進学適性試験の点数には、トータル・スコアで
平均210ポイントの相違が認められるというものであった。ミシェルはこの実験
から、幼児期においてはIQより、自制心の強さのほうが将来のSATの点数にはるか
に大きく影響すると結論した。2011年にはさらに追跡調査が行われ、この傾向が
生涯のずっと後まで継続していることが明らかにされた。
・また被験者の大脳を撮影した結果、両グループには、集中力に関係すると
される腹側線条体と前頭前皮質の活発度において、重要な差異が認められた。
同実験は、スタンフォード大学で「人間行動に関する、最も成功した実験の
うちの1つ」とされた。≫
――
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12月13日(火)
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