ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5736,なぜ本を読むといいか? 〜3
という筆者の論も、ある面、納得できる。アベノミクスの政策をみれば経済震災
は至極当然。その時どう対処するか? その混乱を中国が虎視眈々と領土を
狙っている上に、米国がTPPを隠れ蓑にした郵貯を狙っている。
「刺激的なことを書いているが、恐慌など起こってないじゃないか!」は、
「日本のバブル崩壊後の20年間で、何も起こってないじゃないか!」と似ている。
二つの大震災、20以上あった都銀が3つになり、20年のデフレが続き、経済は疲弊。
世界ブランドの、パナソニック、ソニー、日立、カシオは地に落ち、ダイエー、
西武グループが消滅。それと同じか、より激しい経済変動が静かに起こっている。
かくいう私も、大波に飲み込まれてしまった。 偶然だが、以下に金融面で
コンサルティングをして貰っていた林さんの著書の感想文があった。
この春で、円滑法が打ち切りになったが、表立った倒産の急増の話はない。
どうして? と思うが、消費税の増税で金融を緩めているため。地元の知人の話
を聞くと、景気悪化は止まっていない現実がある。株価が上がっているのは、
金融緩和の資金が実需でなく株式に回っているため。これも金持優遇である。
中国との領土問題など戦争の匂いもしてきた。被害者は弱者の大衆になる。
・・・・・・
4274, 「金融円滑法の打ち切りの是非」を 世に問う
2012年11月28日(水)
「中小企業金融政策の理念」林憲昭著
* 初めてのアマゾンのレビューへの書き込み
以前、金融に関してコンサルティングをしてもらっていた林さんが、
新著を出された。何冊目になるだろうか。そこで一度、アマゾンのレビューを
書いてみたいと思っていたので、投稿してみた。赤裸々な事態を曝してよい
ものか、どうか考えたが、実名を出すわけでなく、今さらと思い投稿した。
ーまずは、その内容からー
≪ 昨年の3・11直後、事業を断念して1年8ヶ月経ち、少し気持ちが落ち
着いた矢先、以前、読んだことのある著者の、この本を見つけました。
9・11以来、売り上げが三分の二になり、血の滲む思いでリストラを断行し、
何とか目安がついた矢先にリーマンショックで、さらに半分、合計で三分一
まで激減。それでも金融円滑法と、雇用調整給付金で、何とか持ちこたえていた。
しかし、あと半年〜1年で資金が底をつくのが目に見えてきた矢先に東北震災が
発生。その直後に前倒しで会社を整理した。それでも複雑な思いがあります。
大きな肩の荷が下りて本当に良かった、という思いと、重大な経営ミスをした
わけでなく震災ともいえる経済津波で長年培ってきた事業が消滅した無念さが
あります。大不況の中、大多数の中小企業は血の滲む思いで踏ん張っていますが、
来年三月で金融円滑法の打ち切りになります。著者が現場の窮状を目の当りにし、
可能な限り弱い立場に置かれた中小企業を、この非常事態に擁護すべき、
という熱い思いが、伝わってきます。来春このまま金融円滑法が打ち切られた
場合、数千、数万の中小が大きな岐路に立たされることは、私の経験からしても
間違いありません。しかしグローバル化の時代、3年も猶予を与えられたので
打ち切りも致しかたがない、のも道理です。悪いことに再来年には消費税の増税
が控えています。ここで1〜2年、更に引伸ばしても同じでは? というのも、
既に事業から退いたから言えること。私の事業フィールドが地方だったことも
ありますが、地域経済の冷え込みは、想像を絶しています。
著者の指摘で中小企業の金融政策関係者に大きく取り上げられ中小企業の助け
になることを望みます。私が、3・11以降、あのまま事業を続けていたらと思う
と背筋が寒くなります。経済的大津波は、外海から内海に向けて押し寄せて来て
いるのが、私には見えています。私は償却前赤字を事業断念の目安にしました。
情報化と、グローバル化による生産の国内から海外へのシフトによる空洞化と、
物価と資産デフレの中小企業への直撃が、この異常事態を引き起こしています。
それを割り切り諦めるか、最後の最後まで踏み止まるか、難しい問題です。
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11月28日(月)
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