ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5572,突然、余命宣告を受けました ー②
4101、私は完全な本 "日本の自殺 'ー5を作った
2012年6月17日(日)
* 日本が直面する困難
ここで書かれていた直面する困難の延長上に、現在がある。 現在の危機は
文明がもたらしたもの。人間は歴史から何も学んでいないのである。
その知恵の浅さに驚きざるをえない。自分を振り返れば分かることだが。
ーまずは、要点の抜粋からー
【 まさに巨大化した世界国家(ローマ帝国)がその心臓部(ローマ)の繁栄
をもたらし、そして実に皮肉なことに、この繁栄こそがめぐりめぐってやがては、
世界国家(ローマ帝国)の心臓部(ローマ)を衰弱させることになっている。
この意味では、没落は繁栄の代償であり、滅亡は巨大化の代償であったのだ。
現在(1975年)、日本経済はその処理をひとつ誤ると日本を没落に
追いやりかねないいくつかの重大な困難に直面しているといわれている。
◇ その第一は、資源・エネルギーのきびしい制約である。
海外依存度の高いわが国にとって資源問題は明治維新以降の近代日本の
アキレス腱であり、第二次世界大戦そのものが資源をめぐる国家間の衝突で
あったはずだが、 七〇年代の日本はこの歴史的経験から中途半端な教訓しか
学ばなかった。 資源・エネルギーの長期安定供給の確保はすでに困難となって
きており、抜本的な総合対策が講じられない限り、この面から日本経済は
フィジカルな破局を迎える瀬戸際に立っている。
◇ その第二は、環境コストの急上昇である。
環境コストの増加は他の諸条件との均衡を失することなく、長期的、総合的
視野に立って進められるべきであった。なぜなら、環境コストの上昇は、企業
収益の低下と価格上昇をもたらす可能性があり、まず輸出競争力の低下を通じて
貿易にも影響をもたらす。公害防止の大義名分のもとに長期的、総合的配慮を
欠いたきびしい規制のごり押しを続けることにより、日本の企業がつぶれ、
経済が破滅に陥るようでは、それこそ環境改善コストの源泉そのものが
失われてしまうことになることは明らか。
◇ 第三は、労働力需要のひっ迫と賃金コストの急上昇である。・・・
生産性を上回る大幅な賃金上昇は、物価に転嫁されるしかなく、かくして賃金・
物価の悪循環によるインフレ要因は、前述の資源コストなかんずく石油価格の
高騰によるインフレ要因と結びついて事態を深刻なものにしている。】
▼ 上記の3つの問題 �資源問題、�環境問題、�賃金と物価の悪環境問題は、
日本にとっても、世界にとっても待った無し。これは文明規模の問題になる。
20年前のソ連・東欧・中国の計画経済の放棄により自由主義圏が拡大、更に
問題が大きくなっている。その意味では21世紀は、世界的混迷が拡大して
いくが、その先端にあるのが日本。 情報化による知識の平準化が進む半面、
その最先端の情報を握ったグループの独裁も懸念される。直面する問題の
肥大化は避けられない。
・・・・・・・
3735, 自分の居場所のみつけかた
2011年06月17日(金)
「自分の居場所のみつけかた」 ー 斉藤学著
‘まえがき’の『 私の毎日は診察室という穴蔵にこもって、
「生きていてしょうがない」「死にたいというより消えたい」などという人々の
声に耳を傾けることですが、それらの訴えが母との居場所を求める仔の叫び声に
聞こえることがあります。他人にそれを求めなくても、自分の心の中ですでに
母がいることに気づけば楽だろうと思うのですが、それがうまくいってない。
彼らが意識している心の中の母はほとんどの場合、彼らを責め、叱咤激励する
母だからです。どうしたらこの「心の中の母子関係」を改善できるのかと迷う
毎日なのです。が、その中から突然元気になる人々が少なからずいて、びっくり
させられます。どこがどう変わったというのでもなく、「まあ、このままの自分
でいいや」と言い出すのです。居直るというか、「人として生きるのは苦しいが、
その苦しいところが楽しい」といった心境のようです。こうした人々について
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06月17日(金)
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