ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5451,人生で最も大切な技術 ー22 幸福の社会学〜個人の特性
受けました。・・ 芸大も近年ご多分に漏れずグローバル化の波が押し寄せて
きており、和洋の相克に揺れた先人たちが必要に駆られ作った、ユニークな
ジャパン・オリジナルの枠組みが、次々と使命を終えつつあります。
それは決しておめでたいニュースと感じられない、複雑に屈した自分がいます。
また「よかちん」絶滅の直接的な原因が、近年の美大における女子学生の驚く
べき増加であることも分っています。僕の学生時代は少数派だった女子が、
今ではどこの美大でも完全な多数派に転じています。女性全般に芸術の才能が
ないなんてよもや思いませんが、それでも極端な変化には不安を禁じ得ません。
同時に、少数派となった男子学生の全体的な覇気のなさ、いわゆる「草食」化
も気になるところでした。日本の美大と美術界は今後どうなるんでしょうか。
そんなことを諸々考えた上で、最近「よかまん」という新しい芸を作ってみた。 
といっても「よかちん」の歌詞を少し変えただけなんですが。
 "数え歌"の部分が以下のようになります。 一つ 開けば、二つ 触れれば、
三つ 見せれば、四つ 悦べば、五つ 入れれば、六つ ムズ.ムズすれば、
七つ 舐めさせれば、八つ 破れば、九つ 擦れば。 小道具の一升瓶は小さな
ザルに変更しました。これを現在東京藝大で油絵を学んでいる、知り合いの
女子学生二人にやってもらいました。二人とも肝の据わった「肉食系」なので、
進んで全裸になってくれました。そしてそれを収めたビヂオを自分の個展会場で
流してみました。それで何かが解決するとは思いませんが、問題提起くらいには
ならないかと思って。というか本当はこの「よかまん」が実際に芸大で流行して
定着し、新しい伝統が生まれるのを夢想するんですが…やっぱり無理ですかね。≫
▼ 女と男は違うので、これが定着するとは思えない。あくまで一人の芸術家の
 お遊びだろうが、これに類したのは、芸者遊びの中では多くあるはず、あくまで
男を楽しませるもの。そういえば、以前の会社の忘年会で、メイクさんのツワモノ
が男の人に座布団を女性の何に見立て、自分が箒を男の何にして・・・
という面白い芸があった。ご愛嬌の範囲だが。
 ・・・・・・・
3615, 忘却の整理学 ー1
2011年02月17日(木)
  「忘却の整理学」外山滋比著
 内容= 頭を働かせるにはまず忘れること。情報・知識でメタボになった頭脳
を整理し、創造・思考の手助けをするのは忘却なのだから。『思考の整理学』続篇
 * なかなかオシロイ本である。 忘れること・忘却を中心に据えた本は
私が知る限り過ってなかった。呼吸は、まず息を吐き出さないと新しい空気は
吸えないと同じで、忘却によって整理され、きれいに片付いた頭で新しい知識や
情報などを取り入れられるために積極的に忘れろという。一度書いた文章をまず
寝かせたり、気分転換すると思いもよらぬ着想が得られたりするのは、忘却効果。 
忘却が知識を選択的に頭の中で熟成させ、時間の風化作用で別次元の高みに体系化
する働きがある。 忘却はランダムに起こるが、それが個性を形作る。
  ー‘まえがき’の以下の部分が、アラスジにもなっているー
・・どうして知識が独自の思考に結びつかないのか。両者間に忘却を考えないと、
説明がつかない。知識をいったんかなりの部分を忘れたあとで、もとの知識から
離れオリジナル思考の生まれる余地が生じる。忘却がないと知識は途方にくれる。
知識は利用されることを待っているのであって、それだけで、思考、創造をおこす
力をもっていない、 むしろ、そのままでは自由な思考の妨げになるおそれは十分。
そんなことをあれこれ考えていて、忘却論に思い及んだ。記憶と表裏をなす忘却が
あるという考え。ナマの知識は使いものにならない。忘却をくぐらせて枯れた知識
のみが新しい知見を生み出す。大工は生木で家を建てないのと同じ。
忘却のアポロギア、弁明を思い立ったのは数年前のことだが、どうして忘却が
これほど長い間きらわれ、怖れられ、卑しめられてきたのか。忘却を称えた

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02月17日(水)
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