ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5430,閑話小題 〜腰痛をおしての除雪作業2時間!
あたかも戦場にいるような錯覚をしてしまうほど臨場感がある。その上、日中
戦線、独ソ戦線、ノルマンディ上陸の場面も圧倒的な戦闘場面の連続。
またシベリアの抑留の凄惨な実態をシニカルに表現していた。
この映画を本当に韓国がつくったのか、ハリウッド映画ではないかと調べたら、
やはり韓国産。ただ驚きである。ノルマンディのドイツ捕虜の中に一人の東洋人
がいた。その男は朝鮮人で、日本兵、ソ連兵、ドイツ兵として闘い、最後に
奇跡的に連合軍の捕虜として捕まった経過の設定である。 それにしても、
凄惨で、リアルで、目を背けたくなる物語だが、何故か奇跡的に助かる。 
当時の日本兵の朝鮮人に対する蔑視は、彼らからみて現在でも忘れることが
出来ない屈辱感は、この映画から垣間見ることができる。戦場での人間の露な
動物的な生存に対する希求と友情が滲み出ていた。戦争は避けるべきである。 
何時も思うが、シネマがデジタル技術で格段に面白くなった。
あれだけの場面を次々と壮大かつリアルに表現できるものと感心する。
そうこう考えると丁度良い時代に日本に生まれたと、ただ感謝。
  * ペルシャ湾が危ない ーイスラエルにとって原子炉攻撃のチャンス
 この時期に、イランから欧州の原油禁止に対してペルシャ湾のホルムス海峡
閉鎖を警告していたが、もし実際に閉鎖の事態で一番、影響を受けるのが日本。 
原油の輸入総量の82パーセントが、ストップするという。その場合、米英、
欧州が即座に攻撃を仕掛け一ヶ月で決着が目安。 国内には半年の備蓄がある
ので大丈夫だろうという楽観論もあるが、短期間に決着しないで原油の不足と
高騰が続くと日本経済は大打撃を受けることになる。それも原発の大部分が
停止している現在、非常に際どい事態になる。とはいえ、アメリカも金融恐慌
のさなか、これ以上の出費は出来ない事情もある。しかしホルムズ海峡の閉鎖は
別次元である。イスラエルにとっては原子力施設の攻撃の絶好の機会。 
逆に先手爆撃の絶好のチャンスである。 この数百年に一度の大断層の時期に
何が起きても不思議ではない。 アラブにとっても、吹き荒れている動乱の目を
ペルシャ湾に向け、その間に、弾圧する機会になる。そうこう考えると、
ユーロ危機も重ね合わせて日々、際どくなっている。
それに対し、日本の政局は内輪もめで、低次元。
・・・・・・・・
3594, 教養とは何か?
2011年01月27日(木)
 これまで、何回か教養について書いてきた。一番に納得したのは
「18歳までに洗脳された思い込みから自由になるための知識と経験の蓄積」。 
塩野七生著の「生き方の演習」の中に次のような一節があった。これも面白い。
  「生き方の演習」 塩野七生著 P−45
≪ 立花隆さんが東大で「東大法学部の学生は教養がない」と言ったら、
 法学部の学生たちが、「先生、教養とは何ですか」と問い返したそうで、
それに怒って、彼の考える教養とは何かを『文藝春秋』にかいたんです。
立花隆さんは私の友人でもあり、たいへんに尊敬しておりますが、やはり考えが
違う時は違う。彼は「教養はまず役に立たないものである」と言っていますが、
これは、私に言わせると十九世紀的な教養の概念だと思うんです。十九世紀と
いうのは、ヨーロッパの有産階級ができ上がった時期。その人たちは有産階級
ですから、お金があって、家もあった。働く働かないにかかわらず裕福だった
わけです。そういう人たちが、「教養は役に立たないものである。しかし、
教養は大切である」っていうことを言っていたわけです。けれど、私の関心の的
である、それよりも以前のヨーロッパへ行きますと、そうではないんです。
たとえば、ルネサンス時代には、教養というものは役ところが、ルネサンス
時代は、専門の技術だけではだめだったんです。当時、フィレンツェでとくに
盛んだったのが工房でした。ミケランジェロもそこで修業しているし、
レオナルド・ダ・ヴィンチも工房の出身です。だけど、その工房では、ひとつ
だけを専門にやっていたのではだめなんです。そういう人は助手の助手の助手

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01月27日(水)
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