ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5309,閑話小題 〜人生について
大画面でみる画像は迫力がある。 こういうドキュメント映画をみるにつけ、
人間が地球の主役ではないことを思い知らされる。ところでiPadのアプリを
みていたら、「Memory of coiors presented 
by Fotopedia」(色彩の記憶)の写真集のアプリがあった。 
てっきり秘境系の写真集と思って、250円ならとダウンロードした。 
しかし景色は一切なく、秘境の住人の上半身か全身の写真集だった。
しまったと思ったのは、初めの20分だけ。見ているうちに、彼らの自然の
面構えと、顔と全身に塗られたペイントと服装の素晴らしさに、引き込まれた。 
祭りか、祝いのための取って置きの晴れ姿や顔などのペイントが、素朴で美しい。
日本も江戸時代までは、こんな素朴な顔をしていたはず。 
カメラマンのRangelの説明文が、また良い。
≪ この人々のまなざしに向き合い、見えてくるのは・・
 自分自身の人間性の反映。彼らは「私たち自身」です。≫ と。
ネットは、確かに最先端のテクノだが、こういう世界の美しさを一般に
知らしめる力がある。地球の素晴らしい秘境の大自然や、そこの住人が
昔からの生活と伝統を守り、いま現在も変わらない生活を続けている姿を、
リアルに記録してくれる。 それだけでない、手付かずの大自然の中には
野生の動物や、数多の植物が生きている。この東北大震災と福島原発の汚染は、
その正反対の近代科学がもたらした問題。 科学は両刃の刃である。 
顔には、全身には、文化が、そのまま現れる。 あらすじを検索すると
次のようにあった。
  『 ライフ ―いのちをつなぐ物語― 』
【 カメラは地球上の全大陸に足を踏み入れ、あらゆる技術を駆使して、
 多様な生き物たちの生態を世界で初めて捉えた。肉眼では見えない細部の
撮影を可能にしたハイビジョンマクロカメラによるハエジゴクの捕食と受粉。
ジャイロ式ステディカムによるグンカンドリ対アカハシネッタイチョウの
空中戦やバンドウイルカの泥を利用した餌の捕獲。超ハイスピードカメラも、
数々の生き物の珍しい生態を捉える。フサオマキザルのヤシの実割り、
ハネジネズミのスピード移動、バシリスクの水面走行、トビウオの海上飛行。
特製ボックスを使用したスーパーハイビジョンカメラでバショウカジキの
小魚の群れ追撃を撮影。彼らの行動は早すぎて通常のカメラでは捉えられない
ので、これまで前例がなかったが、超ハイスピード撮影による80倍のスロー
モーションでその生態を追うことが可能になった。この他にも、数多くの姿が
カメラに収められた。アイベックスに襲い掛かるキツネ。三匹のチーターが
協力して行なうダチョウ狩り。コモドオオトカゲによる水牛への攻撃。
ロライマ山に生息するオリオフリネラがタランチュラの攻撃を受けて岩場を
転がり落ち逃げる様子。木の枝の上で戦うチリクワガタ同士の愛の戦い。
ザトウクジラの求愛コンテスト“ヒートラン”の完全撮影。
だが、本作が伝えるのは、こういった映像の珍しさではなく、それらを
通じて表現される生き物たちの生きるための知恵、勇気、愛なのである。】
・・・・・・・
3472, 人生、よもやま話
2010年09月27日(月)
 子供の頃の想い出は魂の故郷というが、最近いやにフラッシュのように
断片が頭によぎる。歳のせいだろう。現在、思い出してみても小説になる
ような世界だった。長岡の駅前は戦災にあって焼け野原から復興の過程にあった。
終戦直後に産まれ、街の真っ只中の店が幼児期の世界であった。両親、兄姉、
店の従業員、出入りの業者、御客が慌しく犇いていた。そして、多くのドラマを
子供なりに見ていた。華やかな集団生活で、誰もが笑顔で頭を撫ぜてくれていた。 
一歳前から記憶が始っている。人は一般には3歳ごろから始まるとは青年期に
なって初めて知った。這い這いしていたことも、初めて歩いたことも、
そして、鉄筋コンクリートのビルが立ち上がっていく過程も鮮明に残っている。
夢のような日々。ラジオから美空ひばりや、笠置しず子の歌声が聞こえていた。 

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09月27日(日)
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