ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5241,窃盗専門の「泥棒刑事」 −⑦
後悔とか、未練は全くない。父は42歳で終戦を向かえ、10数軒あったという
貸家は長岡の空襲で全て燃えてしまい一財産の殆んどを失い、そこから裸一貫
から第二の人生が始まった。その頃に私が生まれたが、当時の記憶は生まれた
数ヶ月後からハッキリと憶えている。変化変化の刺激的な日々だったから。
その中で必死に働いていた両親の姿が子供心に輝いて見えていた。
 ・・・・・・
3769, 下流の宴 ー2
2011年07月21日(木)
 昨日、7回シリーズの「下流の宴」−最終回のビデオをみた。
これでシリーズの録画、3、4、6、7をみたことになる。内容は団塊世代の
現状の起承転結の転結そのもの。遅かれ早かれ人生は、こんなものであると・・
下流と見下された少女と、上流?家族の母親との対比の中で、下流、上流とか
いう世間体の虚実を浮かび上がらせている。 この隠れテーマは、
「総中流だった団塊世代の崩壊と現代の若者」で、上流とかいう虚妄の実態を
面白可笑しく表現している。下流と蔑まされた痛いげない少女の必死な姿を通し、
人間の品格とは何かを問おうとしている。あの夫婦の姿は多かれ少なかれ、
定年をむかえている団塊世代の家庭内に見られる実情。そこで、問われるのは、
「考える」ということ、定年までの準備の有無、そして、これまでの人生を
如何に生きてきたかである。あの家族の父親が自分、医者の娘というだけが誇り
の母親が家内、そして二人の息子を、あの二人の子供に重ねると、他人事でない? 
で、どうした!である。 家族には、それぞれの結末が待っている。 
最後は永遠の果てに散っていくのである。それが早いか遅いかの差でしかない。 
医者を偉そうに取り扱っているが、現在の医師の8割は技術者でしかない。
そのことを当人たちは熟知している(はずである?)。何かに向かい一心不乱で
努力する姿勢、それに対し全く無頓着の生様、それぞれの人間の姿を作家の
林真理子は表現したかったのだろう。蔑まされていた娘が独りで、医科大学に
入って、医者の道を歩くところで、終わっている。それをバカバカしいと断念
する方が面白いのでは?と、思った。が、これはこれで良い。
「世の中の人が総下流なら、それは中流ではないのでは?」と常々思っていた。
娑婆では下流は平均値の半分以下の収入を言うらしい。国民年金で生活する人
たちが下流?というのだろうか? 鳩山一族が上流? こうなってくると、漫談
になってくる。ところで、私が学生時代に入っていた馬小屋のような寮の住人。 
その人たちの実家は玉石混合だったが、学生時代の寮生活は、こんなものと、
誰もが着るもの、食べるものに無頓着であった。 親が自営業だった?から、
仕送りは実家が裕福かどうかに関わらず、ギリギリだった。むしろ、それを
全員が楽しんでいるようだった。誰も実家の裕福さなど問題にしてなかった。 
日本は、アメリカの属国だったこともあり、経済大国といわれ、アメリカに次ぐ
豊かさを一時的に謳歌した。それが、この20年間で・・ 最後は東北大震災が
トドメ。下流とは言わないが、中の下。団塊世代と同じである。
米国が国債のデフォルトを臭わせてきた・・ 500兆以上は買わされて
いるというが・・ 待っているのは、下流の宴か、やはり。 
  ーたまたま去年のテーマが、それであった。
 ・・・・・・・                               
3404, この国の終わり
2010年07月21日(水)
      「この国の終わり ー日本民族怪死の謎を解く」林 秀彦 (著)
 18年間の海外生活から帰国した著者の目に映った日本は、いまにも滅亡
しようとしている無惨な姿だった。この本で三冊目になるが、時系列でいうと
遡って読んでいることになる。帰国後の早い段階で書かれたためか、日本の惨状
の驚きと、怒りが新鮮である。アメリカが60年間かけて作りあげた被植民地
国家の悲惨な姿に唖然とし、そして怒りの言葉が続く。私自身に著者が罵倒して
いると思いながら読むと、一言一言が胸に刺さる。日本人には、そもそも

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07月21日(火)
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