ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5238,窃盗専門の「泥棒刑事」 −④
【 ユングはこの神秘に対して一つの鍵を与えるように思われる一つのケースを
 挙げている。彼は一人の女性の患者が難産の末に死にそうになり、彼女自身が
 自分の肉体の上方の空中にあって、自分の肉体を見下ろしているような感じに
 なったと述べている。彼女は医者がヒステリックになったのを見ることができた。
 それから、彼女の家族が入って来た。彼女は彼らの反応を見た。彼女は自分の
 後ろに春の花が咲いている公園のような不思議な光景があることを知った。
 それは「別の世界」への入口であることを彼女は知っていた。
 彼女は、もし自分がそれを見たら、自分の体を再度入れたくなるかもしれない
 ことを知っていた。それで彼は目をそむけ続けていた。彼女が目を覚ました
 とき、看護婦に自分が見たことを話すことができた。看護婦は、この患者が
 医者やその他のことについて言ったことを正しいと認めざるを得なかった。】
【 ユングはあからさまに言うことはあきらかに気が進まないが、彼が一般的な
 意向は明白である。一九四四年に彼自身が死に近づいた経験をしたために、
 彼は心は肉体から独立していると確信するようになった。これは、死後の生活
 が実在しているという意味であるように思われる。事実、一九三四年に書いた
「魂と死」という論文で、彼はもうすんでのところでこのことを肯定しそうに
 なり、生命とは「死という究極の目標」の一つの準備だという考えを、世界の
 宗教は受け入れているように思われると注釈している(ここでも彼はことばを
 慎重に選んで話しているので、だれも、死後の生命を信じていると、彼を非難
 することはできない)。このような「体外遊離経験」はー
「意味のある偶然の一致」と一まとめにして考えると、宇宙が混沌とした集合で
 ないことを確実に示している。 ーP183 】
▼ 体の外に出た自分を眺めている夢は、あまりに現実的過ぎる内容である。
 人間の脳は、あまりに奥行きが深い。夢は犬でもみるが、人間は幻覚をみる。
 
その幻覚が思わぬ人知をこえた幽体離脱を生み出すだすのだろうか。
・・・・・・・
3401, おテレビ様と日本人 ー5
2010年07月18日(日)
 この本を読んでいて他人事でありながら、実は自分自身のことではないか?
自分が、そのまま嘲笑されているのではないか?と感じとり自分の過去を振り
返ってみた。 テレビが家に入ってきた50年前の中学校二年の頃に、熱中して
成績が落ちる一方であった。そして、ある時にハッと気づき急遽、高校受験に
熱中したが、タッチの差でギリギリセーフあった。高校時代はテレビなど見て
いる余裕は全くなく、ただ授業についていくのに精一杯。ある意味で健全だった。
ところが、東京の学生時代の二年目にテレビを買ってしまったのが大失敗と、
これを読んで気づいていた次第。私も御多分にもれずテレビ大好き人間。 
相撲に、プロ野球、ドラマ、映画、etc、と、これまで、バカ製造機の餌食に
なっていた。それでも毎日、数時間の読書をしてきたから半分はブタ化?を
逃れたと、心の中で言い訳をしている始末。 私と比較ならないほど更に家内が
TV好きなので、そのブタ化が合せ鏡のように見て取れる。
反面、学ぶところもある。ほぼ一切のジャンルを問わないで、世界、日本の
ナンバー・ワンのものを見ている。スポーツといえば、ゴルフ、テニス、
サッカーなどの騒がれ中継されているもの。教養?番組では絵画、クラシック、
各種演奏会。 映画も名作と騒がれていたものの殆ど。これほどのものなら、
TVの弊害というより、有用だろう。 世界一流の絵画を解説つきで見ると、
成るほど理解度と、対象の輝きが更に増す。ということは、有害になってブタ化
していたのは、むしろ私のほうではないか? まあ、いいか! 
そこで私が録画をしたTV番組のタイトルを改めて見てみたが、著者のいう
毒番組が過半数以上?。 現在では、代議士まで、いかにTVに出て、自分を
さらすかに苦心をしている。実際のところ、それが次の選挙対策なる。

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07月18日(土)
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