ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6805,読書日記 〜小さな習慣 〜3
で、毎日、過去17年分の、このテーマ日記を読み直し、当日分を読返している。
 まず読返すのが前日分を読むが、恥ずかしいかな、必ずや間違い文字や、いい
加減な論理が目につき、修正する。 これをしないと、数年後に読返した時に
何とも嫌な心持になる。 この程度の内容でも、私にとって限界の線上。
だから諦めもつく。鼻先で笑うなら、実践してみたら? と。翌日、読返し、
前日分の誤字、当て字を見出し、その上に、数年前の中の文章にも… そして、
知能の程度が露わな内容の直面が連日、続くことに。愚痴になったが…
 昨日も、連れに、『今朝のブログに「やさしさ」をテーマに書いて、何よ。
まずは、私からでしょう! 笑わすんじゃないわよ』 と一括された。
その一言に、ロクに読んでないことが見て取れたから怒る以前の愚痴。
『やさしくなれないから、テーマに取上げたんだ!』とも言い返せず、ったく!

後記: 芯から優しくなるには、苦労に苦労を重ねないと出来ないんじゃない。
 テクニックではないんじゃないですか? 力も、知性も、あってこそ、包み込め
るんじゃないですか? しかし、それでもやさしさは必要。放っておけば人間は
野獣の顔になるから、せめて、「ふり」から入ればいいのさ。そうでしょ!
8年前から現在に至るまで、年に数度、吠えかけられるが、ほぼ老化現象か、
鬱症が見て取れる。2〜3年以内に、そのまま表立つから面白い! 
私も含めてだが、抱え込んだ問題を病気とすると、解りやすい。
問題は、対象にあるのではなく、当人の病の中にあるのである。それに
気づかないから、直ぐか、2〜3年後に、返り矢として当たる自然な事態。

・・・・・・
5709,つれづれに哲学 〜「イリヤ」について
2016年11月01日(火)
  * レヴィナスの、「イリヤ」について
 収容所から生還したレヴィナスの知人・親戚縁者の殆どが殺されていた。が、
世界は、そのまま、何事も無かったように存在している、その不思議と恐怖。
それを「主語無き存在」と語る。二人称の消滅した世界も末恐ろしいのだろ。
80歳半ばにもなると、同年代が次々と亡くなっていく恐怖に似ているのか。
≪ 【ハイデガーと対決したレヴィナスは、「存在」について、いかなる
 存在者も存在しないが「この存在者が存在しないという無」それ自体は
存在するとし、存在者なき存在を「il y a」と表現した。
存在について、ハイデガーは「〜がある(独語:es gibt〜)」を用いたが、
レヴィナスは「〜がある(仏語:il y a〜)」を用いて語ろうとした。
 ハイデガーの「es gibt」は「それが与える」という意味の他動詞。
一方、レヴィナスの「il y a」は「それがそこで持つ」という自動詞。
ハイデガーが指摘した「存在者(あるもの)」と「存在(あること)」
という区別を、レヴィナスも踏襲はするが、その時、「存在」が「存在者」の
述語となっているので、「存在」のより根源的な意味が見て取られていない、
とレヴィナスは批判する。レヴィナスがここで考えるのが「存在者なき存在」。】
 ヤスパーは、ユダヤ人だったレヴィナスの妻など、親戚・知人の殆どを
ナチストに殺される。辛じて強制収容所から生き延びたものの全てを失う。
それでも、なお、世界はそのまま存在している…。
何が存在しているのだろう。レヴィナスは、このような主語無き存在を、
「イリヤ」と呼んだ。自分中心の世界を創り上げれば、イリヤの孤独から逃れる
ことが出来るのか。いや、できない。それは、自分が知っている範囲で世界を
構築しているため。その恐ろしいイリヤから、抜け出せる道を、
「他者の顔に、その道を見いだす」とする。≫
▼ 死に直面すると、「自分の死後も、世界は何事もなかったように
 動いていくことが奇妙に思われ、それが恐怖心を呼起す」という。
それと、この世で遣り残した事と、残していかざるをえない家族と財産。
「あ〜、何で物でなく、事にしておかなかったか。事なら持っていけたのに!」
誰もかも、何も持たずに生れてきて、何も持たずに死んでいく。

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11月01日(金)
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