ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6046,「遊び」の意味合いとは
この推計は大きく的を外してはいない。老人と若者の間の「世代間格差」
が問題となっているが、老人の間の「世代内格差」も凄まじいものがある。≫
▼ 10年、20年スパンでみると、9割?の老人が「下流老人化」するという。
老いれば、金を使う場面も少ないから、さほどの問題ではない?と、たかを
括っていられない。死ぬまでは金が要るが、死んだ瞬間から、生活費がゼロ
になるので、当人にとっての持ち金は微妙な問題でもある。 それでも
総世帯の15%が「下流」というから、やはり老人の立場は弱い。本格的
な国家衰退が始まってきたが、そのシワ寄せは、まず弱者に襲いかかる。
ギリシャが問題になっているが、それより、日本が遥かに深刻である。
ひたすら直視しないで、先送りしか手立てがないだけ。その限界の年が、
今年から来年。その矛先が、まずは老人と、母子家族。何がオリンピックか!
目先を凌ぐ、末期患者のリンゲルと同じ。その責任は、選んだ国民にあり。
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4949,脳がよろこぶ話 ー3
2014年10月02日(木)
対談ー小菅正夫 『脳がよろこぶ話』茂木健一郎ー5人との対談
* 生きて、子どもを育てりゃもう十分
年齢を重ねたこともあるが、「毎日、淡々と何事もなく、自分がベストと
思ったスケジュールを、こなしていれば十分」と、思うようになった。
リタイアで主夫化したようだが・ 少子化は、右下がりの時代、将来の展望が
開けず、収入が先細りの中では、子どもは最小にするしかない事情がある。
ーその辺りからー
≪ ・茂木: アメリカでフクロウの研究をしている小西正一先生の研究室に
留学していた方に聞いたんですが、ある種のフクロウは繁殖させるのが難しい。
なかなか子どもを作ってくれない。小西先生の研究室で飼っているフクロウ
だけは繁殖するというんです。なぜかとみんな聞くけど絶対教えてくれない。
でも、ある時に失敗をして偶然わかったらしいんですが、エサの冷凍ネズミを、
毎回食べ切れる程度与えていたんでは子どもは作らない。あり余るくらい、
お腹いっぱい食べても余るくらいエサをあげると子どもを作るというんですね。
エサが豊富にあるということがシグナルとなって、繁殖行動を始めるらしい。
・小菅: たぶん動物は、自分の子どもが、ちゃんとひとり立ちできる
「見極め」があって初めて子育てをスタートするんだと思う。エサだって、
自分が食べるだけじゃなくて、もう数羽いても生きていける環境があると
わかったから、じゃあ雛もそこで生きていけると判断する部分がどこかある。
命をつないでも大丈夫という安心感がそういう行動を起こさせることかも。
・茂木: 最近の日本の少子化は、安心できていないということですかね。
・小菅: そういうことだと思う。誰に聞いても、「育てていけるか不安だ」
とかね。でもそうじゃない、育てていくんだって。みんな自分を中心に考えて
いるからね。子どもを育てたらあれができない、これができないって。
生き物というのは子どもを産んで育てるために生きている。
自分が生きていくことを第一に考えているわけではない。だから、娘が結婚
したときに、「今すぐ子ども作れ」と言ったら、「お父さんにそんな.」と
言われる覚えはない」と言われました)。それがやっぱり僕は、親から子へ
渡す言葉としてはね、あの言葉は正しかったと思うんですが、どうでしょう。
・茂木 なんかね、僕は人間って自分が動物だということを忘れて不幸に
なっていると思う。小菅さんもずっと動物たちを見てきたわけですが、
逆に動物から見て、今の人間社会に対する提言が、ありますか。
・小菅 もうちょっと楽に生きるべきだと思いますね。あれもこれもしようと
思うから疲れると思う。まずは生きること。基本は。しっかり生きて、子ども
育てて、それが軸なんで、それ以外はプラスα。それができないから人間として
どうなのかとか、そういうふうに考える必要はなんかないんじゃないか。
・茂木: 勉強ができないとか、たいしたことじゃない。生きていればよい・・
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10月02日(月)
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