ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[382704hit]

■5862,閑話小題 〜春うらら
男には趣味に没頭できる空間が必要。先日、図書館で文庫本のコーナーで偶然、
『ミニ書斎をつくろう』杉浦 伝宗 (著)を見つけた。立読みだったが、
「書斎が無理なら、ミニ書斎をつくりなさい」には、全く同感である。
私の空間は、仏間の半分の、2m四方の4平米だが、著者の目安は1・3m四方。 
私の一歳下の団塊世代が、一斉に停年になって家に入っているが、問題が居場所。 
著者は狭小住宅を手がける建築家で、1畳・1万円の予算から、階段下や寝室の
一部などの空きスペースを書斎化するアイデアを提示している。 流し読みで、
面白いと思ったのが、「ミニ書斎は壺空間」。自分独りのシェルターの確保こそ、
粗大ゴミと蔑まれる我身の守るため必要なことである。もう一つ、電子書斎が
あれば、その空間は更に良いものになる。オタクもいいところだが!
「大不況には本を読む」(橋本治著)を、借りてきた。ネットの検索に、
「ミニ書斎 写真」と入れたら、面白いものが多くあった。私のミニ書斎
と共に、ヤフーブログに載せたが、理想的な良いものが多くある。 
・・・・・・
4400, 隠居大学ーよく遊びよく遊べ −2
2013年04月03日(水)
      『隠居大学ーよく遊びよく遊べ』天野祐吉、お相手 横尾忠則
  * 第一時限 ー猫の自由に学ぼう 横尾忠則
 横尾の『猫の自由に遊ぼう』が面白い! 気の向くまま、飼主に気兼ねする
こともなく、自由気ままに時間を過ごす。これを御隠居と二重合わせにしている。
専業主婦の家庭は、亭主が犬型で、主婦が猫型に自然になっている。家内を
みると、つくづくと猫の生き方を見て取れる。亭主は会社で赤くなったり青く
なったり。しかし、猫型の主婦は、給料を持ち帰ってくれれば、我関せず。 
亭主は、リタイアー後も猫になりきれず、切れた首輪をつけたまま外をうろつく。 
元何某の肩書きなど何にもならない。リタイアをして新しい環境に直ぐに適応
するために、長年かけた準備が必要になる。〜以下の対話は、なかなか面白い!
≪ 天野: 猫型人間とか犬型人間とかいうが、誰にでも心の中に両方を養って
 いるじゃないかと。子供の頃は、だいたい猫型の方が偉そうにしているが、
 大人になって組織の中で働くようになると犬の方が成長していく。
横尾: 猫は、僕にとってアーティストの見本です。猫は妥協しないし、
 犬みたいに尾っぽを振らない。自分に忠実で、他人に忠実でない。
 アーティストは自分以外に忠実になっていけないのです。
天野: ぼくの場合ですと、二〇年前にふっと気がつい。自分の内側を
 のぞいてみたら犬ばかり肥大していて、猫は息も絶え絶えになっていった。
 動物虐待もいいところだなあと思って、それから犬的部分の猫に栄養を
 与えるようにして。そして猫が元気を取り戻してきたら次第に、「なんで
 真面目に働いでばかりいたんだう。こんなことのたために生れてきたのか?」
 という思いがどんどん強くなってきたんですね。そして、これって、多くの
 隠居候補の人に気持ちに近いと思う。世の中のルールに従うことも、あるいは
 働くことも大切なんだけど、でも隠居生活を送る上では、猫の自由をもう
 一度学びなおす必要もあってよいんじゃないか。それで『猫の自由に学ぼう』
 を隠居大学の校訓その一にしたいと思ったんです。≫
▼ 私の中の犬猫は、首輪をつけたままの野良犬と野良猫。一応、自由に
 放飼いをしていたが、何時も喧嘩ばかりで、札付きの嫌な奴である。
どうも酒を飲むと、表立って出てくるから困ったもの。青年期までの猫、
成年期の犬、そして老年期に猫に戻るという説が何とも珍妙である。
両者とも野生動物を人間に都合の良いよう改良されたもの。「犬は家につき、
猫は人につく」というが、今さら男は新しい人間関係の構築は難しい。
縦社会で生きてきた男達は、横社会には向いていない。家では嫌われ、
紐のきれた首輪をしたまま街中を彷徨うか、猫を被るしかない。誰?それ!
・・・・・・
4026, 「人生の知恵」ノート
2012年04月03日(火)

[5]続きを読む

04月03日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る