ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383567hit]
■5686,閑話小題 〜父の金銭教育
動物って平気で生きている。たとえばうちにアサコていうゾウがいました。
六十歳超えていて、最後の臼歯が半分欠けて落ちた。それであまり食べられ
なくなっちゃったんだけど、それでも平気で生きている。気にしない。
文句言わない。今までとまったく変わらない生き方をしている。
そしてパタッと倒れて死もんでいく。 あの平気さっていうのはね。
宮崎さんという方が「平気で生きていることが悟り」と言うんだったら、
動物はみんな悟っているなと。
・茂木:不思議ですね、そうすると修行を積まれた高僧の方がたどりついた
境地というのは、もっとわれわれの祖先が動物だった時代に持ぞいたもの
かもしれない。われおれは忘れちゃっているだけなんですかね。
そういう蓄があるんだと思う。≫
▼ でも、「平気で死ぬこと」も、動物の大きな特性である。
人間の最大の問題は、肉体的苦痛と、苦悩への恐れの解決である。
確かに、底知れぬ苦痛と、苦悩の中、消滅していくのだろうが・・
・・・・・・
4589, 2050年の世界 ー17
2013年10月09日(水)
「2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」
〜英『エコノミスト』編集部 (著)
第八章 弱者が強者となる戦争の未来 ーのまとめ
・第二次世界大戦後、戦争による死者の数は劇的に減っている。
それは冷戦期、米ソの対立によって、戦争が逆に管理されていたからである。
・その一方で不確実性は高まった。米英も地上兵力を科学技術力によって激減
できると考えたが、9・11を皮切りとする非対称的な戦争では、それは誤って
いたことがわかった。
・技術の拡散によって、不良国家やテロ組織がアメリカに非対称的な戦争を
しかけられるだけの力を持ってきている。インターネットを基盤とする既成
の通信手段と暗号化ソフト、安価な精密誘導ミサイルと迫撃砲、人間が持ち
運びできる新型の防空兵器、対衛星システム、対艦ミサイル、核弾頭を搭載
できる高精度長距離弾道ミサイルなどの技術である。
・一方、地域間の紛争の危険も高まり、その紛争の原因は宗教を起点として、
水やエネルギーなどの資源を実利として行なわれる。
・そうした地域間の紛争で、核兵器の使用の懸念がある。米ソ冷戦期に
おいては、距離的な緩衝材があったために、核戦争は管理され実際には
起こらなかったが、国境を接する国々ではそうした抑止の力がない。
・イランは確実に核保有国家になるだろう。米国と同盟関係にあるはずの
アラブ諸国は、米国を信じておらず、米の核抑止力に頼らず、独自に核を
持とうとするだろう。サウジアラビアとエジプト、そしてイラク、シリア
などが核を保有しようとする
・現在英米の戦略は、空母打撃群を中心に、短距離飛行の戦闘機を中心に
組み立てられているが、そうした戦略に危惧をいだく専門家もいる。
彼らは、B-52のような長距離爆撃機こそ必要だと考えている。
・無人飛行機などの戦争のロボット化は引き続き進む。
・先進国は、高齢化による財政悪化で、かつてほどは防衛費に国家予算を
回せなくなる。
▼ そうこう考えると、40年の間、核戦争が起きない方が不思議で、必ず
起こるはず。20世紀前半では、1億以上の人が犠牲になったが、再び億単位の
人たちの犠牲も有りうる。今のところ国家間の核攻撃の問題だが、他の科学兵器
を含めた個人の意思による攻撃も充分あり得る。 狂った猿の兵器が、ますます
強大になった結果、人類そのものの存在さえ危くなる。細菌テロなどの科学
兵器が、一国を滅亡させる可能性さえある。追い詰められた弱者の暴動を押さえ
込むシリアの科学兵器攻撃でオバマが激怒したのではなく、それ自体が国家に
よる反乱への弾圧の手段として使用したことに対する歴史的行為であるからだ。
その意味で、中国と、ロシアも、米国の攻撃を阻止した行為は、歴史に残る
愚行として間違いなく残る。そう、細菌などの化学兵器がテロで日常的に使用
される時代が、近い将来の姿である。
・・・・・・
[5]続きを読む
10月09日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る