ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5582,閑話小題 〜まさか、離脱派が勝つとは! 〜②
長年かけて教育を始めとした啓蒙活動で人間の怒りを去勢し、従順な国民を作り
上げてきた。・・・ 怒りという正常な感覚の一部を奪われてしまった人間は、
他の感情ー喜と哀と楽も歪なものになっていく。笑えない子供、泣けない大人、
楽しめない人間。極端までに怒りを嫌悪する現代社会は、こうした「異常現象」
が顕著になっている。人間は、怒りそのものを抑圧されることによって、
喜怒哀楽という自然を失い、不自然な存在に歪められていく。
・「風土」論にみる日本人とは?といえば、 和辻哲郎の風土論がまっさきに
上げられる。彼は世界の気候をモンスーン型、砂漠型、牧場型の三つに分けた。
モンスーン型は、温暖湿潤なため温厚と同時に忍従的のため従順な人間になる。
これに対し砂漠型は、厳しい自然に抵抗するため攻撃的になる。また牧場型は、
自然を囲い込んで征服しようとするため、合理的に物事を考えるようになる。
日本はモンスーン型、アメリカと欧州は牧場型。砂漠型はアフリカやモンゴル。
中国はアジアに属するが服従しないという点では特殊。農村的なるものの
エートスは、共同体を重視するため近所と波風を立てないことが、求められる。
あの人は、どう思うかということばかりが気になり、常に頭の中に、自分を
睥睨する他者の視線が紛れ込んでいる。 現在の日本の社会制度はほぼ農村
出身者によって作られたもの。たとえば、学校。あれは目立たないことを教え、
人と違う意見や行動を封じ込める場所。まさに教室という名の農村。
もう一つ、気候と関連するものに地形がある。 小さな島国の日本人は、
外部に対して、まず慌て動揺する。
・ 個人主義化が、歪んで怒れなくなったことも注目すべきである。
30年前の1982年頃は丁度個人主義が満開に達し、日本中が浮かれ出した。
思想界では、ポストモダンというバラバラの個人を前提とした考え方が隆盛を
極めていた。一緒に共通の夢「大きな物語」を追いかける時代は終わったと・・
それ以降、個人主義が拍車をかけていった。 そして誰も怒らなくなった。
権利意識だけ高まった人を怒って面倒になるなら、自分の夢を追求した方が
ましだからです。
▼ 怒れなくなった若者、切れる老人が多くなったのは、正しい怒り方が
出来ないからである。デフレ時代の恵まれない時代背景に、どう怒ってよいか、
ただ呆然として立ち竦み、怒りの沈殿が、個々の中で憎しみに変わろうと
している。そういえば、北朝鮮の女アナウンサーのコメントは常に怒った内容。
そして威嚇したもの。内向きの統制が目的のためもあるが、明らかに支離滅裂。
とはいえ、その対極にあるような日本も間違いなく変。
何のポチは怒りを悪と洗脳されたか。
・・・・・・
4111、閑話小題 ー民主党
2012年6月27日(水)
* つれづれに
民主党は一度、解党するしかない。欧州発の世界恐慌が迫っている中、
日本は数年限定の大連合を結集するしかない事態。欧州も刻一刻と危機が迫る。
国債と株式の暴落は、一度暴落が始まると、あとは歯止めが利かなくなる。
その時が世界恐慌である。その影響を一番受けるのが弱体化している日本になる。
その上、アメリカも中国も、非常に危険な事態である。その結果、際どい金融
政策もありえる。それを隠すために、戦争を中東で仕掛けてくる可能性が強い。
イスラエルによるイラン攻撃か、シリア攻撃か、北朝鮮の暴発にみせかけた
挑発か、中国の内乱も十分考えられる。80年前の世界恐慌は第二次大戦で、
それまでの世界の仕組みを叩壊し、その再建を新たなエネルギーとして利用した。
ソ連と、共産中国の台頭、そして欧米の西側世界の制覇である。今度の、
それは、新資本主義中国と、インドの台頭になる。 要は、資源である。
その先導は電気自動車と、新エネルギーと、食料の確保。原発は危険としても
残すだろう。想像を絶した世界の混乱と、創造に向けての動きが始まった。
私も不摂生のため、長くて十年。 混乱の中で新しい創造の芽を見ることが
できるかどうか。スマートフォンとタブレットPCが、更に時代を大きく
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06月27日(月)
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