ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5542,閑話小題 〜夢にみる深い闇 
疲れた人やうつ病は増え続け、自殺者は九年連続で三万人を超えている。
著者は、疲れたときには「群れ」から離れて「ひとり」になってみよ、という。
毎朝、五分坐って、己の心と向き合う。正しい姿勢で、深い呼吸をする。
季節の風を胸元に入れながら、歩く。ときには庭にたたずみ、河原で風に
吹かれる。ひとり静かに自分自身や自然と向き合うことが、騒々しい人間
関係の疲れを取り、豊かな人生を手に入れる最良の方法。凛とした生活を
送るために大切な身体作法を実践的に説く、山折流・人生指南の書。>
   =概要をマトメルと=
≪ 現代社会にあふれる‘うつ’の現象を分析し、
○過去に人生モデルが見つけられない程の高年齢化。
○宗教的な感覚が欠如した口先だけの言葉の群れの氾濫。
それが、世の中に不安をもたらすモノノケとなり、うつを蔓延させている。 
回復には、ひとりで静かな中で早朝坐禅をし、モノノケから自由になり、
歩く・泣く・眠るという3原則が大事とのこと。 宗教は非日常性。
教会でもお寺でも、日常の気持ちから離れ、心を改めて参拝します。 
一方、俗人の日常は、非宗教です。宗教者とは違い、生活に宗教性は薄く、
実生活を営んでいきます。著者にとっては、この場は混ざり合っていて縦横に
歩ける無境界地帯のよう。早朝坐禅は、無念無想のために坐るのではなく、
むしろ雑念妄想を吐き出させ、それ以後の1日をスッキリ生活させる為の手段。
またチベットの寺院の真似をして、呼吸さえ密やかにする坐禅中に、茶を喫する
などその自由闊達な動きは著者独自のもの。頭の中に湧いてくる雑念をそのまま
流れに任せ感じ、そのまま受け入れる。嫌な事でもいい事でも想像の中で、
いろいろ出来る。著者は「疲れたときには‘群れ'から離れ‘ひとり'になれ」と。
そして自分の心と向き合って深呼吸をする。人間が自分を不幸だと感じるとき、
それは絶対的な不幸をいうのではなく、「幸福な他人」との比較による相対的な
不幸について言っている。 あらゆる不満は他人と比較で生じると。≫
▼ 創業の第一歩は、「ひとりになること」から始まる。心にイメージした絵に
向かい、ただ独り長年かけ準備をしていく。周囲が現在のことに無我夢中の中で、
一種の宗教のように自分が目指す、創業に向かい一つずつ、パーツを集める。
傍からみたら一種の狂人に近い心の状態。それでも続けていると、カタチが
少しずつ現れてくる。問題は前進を止めないこと。 その中で、心の芯に
「ひとり」を保っていないと、現象に流され、群れに同化してしまう。庭弄り
とか、散歩、一人旅、読書など、「ひとり」になる切り口は幾らでもある。
それでも、モノノケに縛られる。早朝禅か、瞑想の習慣は最も有効だが。 
  さて30分の野狐禅が身につくかどうか? 
・・・・・・
4071, 哲学で自分をつくる ー1
2012年05月18日(金)
     「哲学で自分をつくるー 19人の哲学者の方法 」 瀧本 往人 (著)
 実をいうと、この本、トイレに一年間以上、置いておき毎日読んでいたもの。
これを手に取ると自分の本音を見透かされてようで、切り口が素朴で日常的の
ため面白い。あまり知られてない、こういう掘り出しものが哲学書には数多ある。 
門前で野狐禅みたいなレベルで知識を弄んでいる輩(私)に、噛み砕いて教えを
説かれているようである。
   ー内容ー
 ソクラテス、ニーチェ、ウィトゲンシュタインから、フーコー、ドゥルーズ、
デリダまで、19人の哲学者の思想・人生のエッセンスを、現代に生きるリアルな
問いに置き換え、今を生きぬいていく方法を学ぶ。(読者評価) 19人の哲学者
たちの声に耳を傾けつつ、もう一度自分自身の頭で考えるということから
始めてみよう。確かに悩みや不安を宿命として受け止め肯定的に捉えるのは
容易なことでは無い。しかしそのために考えることを生きていくことの
力とする哲学というものが存在する。もっと哲学という方法を、すなわち自分で
考えるということの強度を信頼しても良いのではないか・・。著者はそうした

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05月18日(水)
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