ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383914hit]
■5454,閑話小題 〜逃げるから怖ろしいのだ
一番を目指し、上手くやれ!」ということ。この本には新鮮な切り口の事例が
多く面白い。次回から幾つか紹介する。特徴は弱者の戦法というところか。
これから長く続く乱世に生き延びるには、大成功など求めず、自分の強みを
最大限生かし地道に勝ち抜くしかないという著者の論も一理ある。
ー内容紹介・アマゾンよりー
伽藍を捨ててバザールに向かえ!(恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!)
ワーキングプア、無縁社会、孤独死、引きこもり、自殺者年間3万人超など、
気がつけば世界はとてつもなく残酷。だが「やればできる」という自己啓発
では、この残酷な世界を生き延びることはできない。必要なのは、「やっても
できない」という事実を受け入れ、それでも幸福を手に入れる、新しい成功哲学。
自己啓発の伝道師たちは、「やればできる」とぼくたちを鼓舞する。でもこの本
でぼくは、能力は開発できないと主張している。なぜなら、やってもできないから。
人格改造のさまざまなセミナーやプログラムが宣伝されている。でも、これらは
たいてい役には立たない。なぜなら、「わたし」は変えられないから。
でも、奇跡が起きないからといって絶望することはない。ありのままの
「わたし」でも成功を手にする方法(哲学)がある。残酷な世界を生き延びる
ための成功哲学は、次のたった二文に要約できる。 「藍を捨ててバザールに
向かえ。恐竜の尻尾のなかに頭を探せ。」なんのことかわからない?
そのヒミツを知りたいのなら、これからぼくといっしょに進化と幸福をめぐる
風変わりな旅に出発しよう。(本書「はじめに」より)
▼ ここで、≪人間は知能、性格、肉体など遺伝による初期能力の違いにより、
現代社会において成功できるかどうか決まる。努力や訓練や方法論によって、
「よりよい=より豊かな」自分になることは大方の人はできない。
「人間の能力は平等。努力すれば皆幸せになれる。」という建前を否定し、
人間は生まれながらに「不平等」であるという 前提に立ちながら、
「それでも幸せに生きる」ための方法を提案する。「より認められる」には、
大きな成功を求めず、「自分が好きな分野でいちばん」になるまで対象を
細分化し、集中しろ」。そのための仕組みを“自分で設計”すれば、幸福の
新しい可能性が見出せる。≫と説く。伽藍の世界でも同じ戦法で生き抜く
しかないが、普通の人は尻尾の中の勝ち組になるしかない。
自分の強みを生かし、小さなテリトリーの一番を探し、追求しろということ。
それより、「世界は残酷」をまず知ることだ。
・・・・・・
3983, 生保に入るバカ、入らないバカ ー1
2012年02月20日(月)
私は保険に入らないバカだが、それぞれ考えがあるので一方的に決めつけは
できない。 日本の生命保険の世帯加入率は90%で、共済と生保を合わせた
年間保険料が40兆にのぼる。一世帯が年間に支払う額が平均45万円で、
22年で1千万、33年で千五百万になる。人生で生保が住宅に次ぐ高い買い物。
しかし加入者の方は、その意識がない。欧米の加入率は、フランスが6割、
アメリカが5割、ドイツが4割、イギリスが3割6分と、日本の大よそ半分。
いかに日本が高いかである。死亡保険の保険高は突出して高く、2000年
だが、日本が1600万、アメリカが600万、イギリスが260万、ドイツが
200万だった。生命保険の加入経路の7割が保険のセールスで、親戚や友人の
紹介をされ、加入するケースが圧倒的に多い。生保の営業方法は義理(G)、
人情(N)、プレゼント(P)の頭文字をとったGNP営業の典型。
バブル崩壊後に、その営業職員の膨大の経費を維持するため、収益の高い
死亡保険を大型にした保険会社に有利な、複雑化した、顧客無視の営業をする
ようになった。 その頃、保険会社は、それまでの顧客にとって有利の商品を
解約させ、セールスを使い利回りの悪い商品に切り替えさせていった。
その辺(01〜05年)から保険会社は悪質な営業説明で本来加入できない
病歴のある顧客に加入させ、その後、契約不備を理由に保険金拒否をして社会的
[5]続きを読む
02月20日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る