ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5379,閑話小題 〜70歳の峠は
そこで、近い将来の犠牲者達が、高台に避難した人を不思議そうに見ている。 
笑っているのもいる。ところで、『そういうアンタ、考えているの?』と
言われると、『ウ〜ン!』になる。石原慎太郎がつくりあげた尖閣列島の
国境問題。下手をすると戦争だが、今の日本には、これで良い。目先に迫った
危機が、ピンとこないようだ。「考えない」のはの罪であり、罰になる。
最初の余波で浚われた罰を受けた私が言うのだから、間違いない。
・・・・・・
4282, 閑話小題 ー人生、面白くなければ
2012年12月06日(木)
   * 人生は面白くなければ生きる価値がない
 レイモンド・チャンドラーの小説に出てくる、フィリップ・マーロウの 
「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」
の言葉をもじった、「人生は明るくなければ生きていけない、でも面白く
なければ生きる価値がない」の言葉を、ある本でみつけた。高杉晋作の都都逸、
「おもしろき  こともなき世を  おもしろく」に、相通じていている。
この年齢になり、世相も心も暗くなりがちになると、一日一日を如何に面白く
時間を過ごすかが課題になる。その辺は、長年かけて鍛え上げてあるが。
ただ明るく面白ければいい、のではない。人生を貫く信念がなければならない。
   * 書斎の楽しみ !
 去年の春以来、書斎に一日4〜5時間はいる。この随想日記の下書きや、
読書、そしてネット・サーフィンが主。他には、日記や、音楽を聴いたり・・
早朝2時間、午前中2時間、夕方1時間。 この三本柱の時間帯と、寝室に
7時間、スポーツジムに2時間。居間に6〜7時間。早朝のミニ・サイクリング
1時間(冬季を除く)。他には風呂とか、図書館など数時間になる。この判で
押したようなアカデミック?な生活をしていると、孤独な孤高のゾーンに奥深く
入ることが時おりある。ポタリングで信濃川の土手や橋を引きチャリをしている
時にも、そのゾーンがやってくる。だから続くのである。特に書斎では思いも
よらない過去の思い出、思わぬ気付きが奥深くから湧き出ることがある。読書も
然り、書き手の世界に入り込み、その琴線に触れる時、このゾーンに入り込む。 
雑念を超えた時空の世界である。 作家とか芸術家は、その世界を広く深く
持っていて、そのゾーンから何かが伝わってくるのだろう。魂という言葉が
あるが、このゾーンと繋がった心の状態をいうのではなかろうか。
・・・・・・
2011年12月06日(火)
3907, ルソーの孤独
 2009年12月1日の随想日記「人生に関する小題」の中で、
現在の私を予感させる文章があった。
≪【 わたしは地上でたった一人になってしまった「孤独な散歩者の夢想」は、
 64歳のときに書き始め2年後の死ぬ直前に終わった文章、ルソーの絶筆である。
「第一の散歩」から「第七の散歩」まであり、その後「八、九、十」がメモの
ような文章が続く。冒頭で、「こうしてわたしは地上でたった一人になった。 
人なつっこい人間でありながら、万人一致の申合せで人間仲間から追い出されて
しまったのだ・・ わたしは、かれらから離れ、すべてのものから離れたこの
わたしは、いったい何者か」と問う。「自分に残されたことは、すべての世間から
放逐された自分はいったい何者なのかを探求することだけなのだ」と自覚する。】
私の周辺の倒産時の男たちの気持ちは、まさに、このようだ。多くの取引先、
部下を路頭に迷わせ、自分の存在の卑小さと、嫌らしさに自己嫌悪を独りする。 
自分は何者なのか? ただ、歩くこともままならぬ、折れてしまった、
これ(私)!である。≫
▼ この文章を書いた二年前から、倒産を決断するまで売上下降が続くとは
 夢にも思わなかった。そしてトドメが東北大震災。税理事務所の30年来の担当
Jさんが、「初めは気が張っているが半年も過ぎれば、ジワジワとボディーブロー
として効いてきますよ」と忠告してくれた。地方の大方の会社に、この大不況が
直撃していることも事実。 大津波の前兆の波が、特に敏感な立ち位置の当方に

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12月06日(日)
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