ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5368,世間、社会、会社の意味とは ー③
勉強をさせてもらい、小田仁二郎と同人雑誌「Z」を出し、新潮社同人雑誌賞を
受賞したのが、三十五歳であった。大人の小説でお金を貰ったのは、これが
初めてであった。 この賞のおかげではじめての本を出してやるといってきた
出版社があり、私は大喜びで原稿を渡した。『白い手袋の記憶』という本は、
再版までしたが、印税は一銭も貰えず、かえって社長に騙されて、五万円だか
十万円だか取られてしまった。ちょっと二・三日貸してくれといわれて出した
のが返って来ない。それでも本が残ったからいいと私は喜んいた。 ・・  
 四十二歳の末、中野本町通りの質屋だった蔵つきの家に引越した。
ここも借家だったが日白台のアパートより高い家賃がとどこおりなく払えた。 
四十四歳で京都に家を買つた。西ノ京原町で、西大路御池通りだつた。
どの引越にも、男の問題がからんでいた。京都の家はお金がなく、すべてを
銀行で惜りた。信用貸しの形で銀行が金を貸してくれるほど、私自身が財産
になっていた。その時の保証人になっくれたのが、祇園の女将で、私は二度
しか会ったことのない人だった。五十一歳の時、さすがにタフな私もつくづく
疲れて、その生活を一挙に破壊するには死ぬか出家をするしかないと思いつめ、
出家を選んだ。五十二歳の時、御池の家を売って、足りない分は銀行で
借りて、嵯峨野に寂庵を結んだ。」・・・ 》
▼ 寂聴の人生の粗筋が、それぞれの年齢と財産の網目で垣間見れる。
 三谷佐知子のペンネームで、ポルノまがいの小説を書き賞を貰うが、
「子宮作家」とまで呼ばれるようになる。当時の彼女の顔の写真を憶えている
が、手練手管の水商売女という感がした。純粋な反面、それが自分の衝動に
素直であるため、激しい人生になってしまう。それを小説のネタにする。
自作自演の人生を純粋に生き抜いた結果が、死ぬか、出家の選択になる。
そして、あの穏やかな寂聴が、そこにいる。何人、男を潰したのだろう? 
潰すというより、食べてきた、が本当だろう。家族からしたら、
『何が寂聴。悟りすまして、よく言うよ!』である。でも人生は激しく活きた
もの勝ち!寂聴名言集で「どんな悲しみや苦しみも必ず歳月が癒してくれます。
そのことを京都では『日にち薬』と呼びます。時間こそが心の傷の妙薬。」
「私の悪口を言った人はみんな死にました。」「子どもは、悪口を言われて
伸びることはありませんよ。悪口は他人が言いますからね、肉親は褒めて
やらなきゃいけない。どこ褒めようかなって探すのが親の努めと思いますね」 
これでも林芙美子の激しさと比べれば・・誰も人生、助けてくれないが
「地獄に佛」はいる!
・・・・・・
4271, 法則は思考のショートカット −3
2012年11月25日(日)
      「知っているようで知らない法則のトリセツ」水野俊哉(著)    
  * 明日できることを今日やるな
 マニャーナの法則とは、「仕事を洗い出し、明日以降でよいものは
とりあえず先送りにし、今日やると決めたことだけをやること」仕事で、
やるべきことをリスト化し、いつまでやるかをコミットメントするとよい。
英国のビジコンのマーク・フォスターが提唱した法則。明日やる仕事をリスト化
すると、今日の仕事は、昨日リスト化した仕事だけをすればよい。
リストを明確にして、優先すれば、今日すべき仕事だけに集中できる。
明日の仕事をリスト化できれば、一週間、一ヶ月と計画のリスト化が可能に
なる。逆に、下手に明日以降の仕事をすると、今日の仕事がおろそかになる。
やるとしたら、明日以降の計画を考えていた方がよい。的を得た法則である。
今日やるべきことを確実にこなす事こそ一番重要である。我われは、今日の
仕事を中途半端にして、明日以降の仕事をしていまいがちになる。
明日の仕事のリスト化は改めて考える行為である。成るほど理に適っている。
   * ハロー効果
 学生時代に知った法則で、いやに鮮明に記憶として残っている。
一つのことで顕著な特徴があると、他の評価まで歪んでしまう心理状態。

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11月25日(水)
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