ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5230,閑話小題 〜古希を過ぎると!
買ってきた。まだ目を通した段階だが、多くの共通点がある。上記の‘まえがき’
の内容である。ガンには良性と悪性があって、悪性は、どのみち助からない。
それを延命するのが果たして当人に良いのだろうかという素朴な疑問がある。
裸の王様ではないが、誰が声高に主張するかだった。それを放射医と、特老の
配置医が公にしたのだから反響は大きいの当然である。この本も特老の医師と
いう視点で、壮年以下の年齢の人には当てはまらないが、参考にする部分は
多くあるはず。根底から私の先入観を覆す内容である。そういうこと!
・・・・・・
4124, 老後の備え
2012年07月10日(火)
           「老後に後悔しない10の備え」三浦朱門著  ー�
  * 老後の備え ーあってもなくても、虚無
 学生時代に社会学を専攻した。社会といえば人間の集団をいう。個々にみれば
人間学ということになる。人生とは、その人間の始まりから終わりまでをいい、
老後は最後の2割ぐらいの時期。その備えを人生の半ばの中年期から如何に
準備するかを問うているのが、この本。その時々に、やるべきことを明確にして
全力で生きれば老後の備えなど考えることもないが、とはいえ、長年かけた準備
は必要である。 私の場合、何度も書いているが「50歳代の10年間に30年分
の人生を生きること」が人生の最終の備えの仕上げであった。
この御陰で60歳になってから、精神的に非常に楽になった。し残したことが
少ないという実感は他人に対しても自分に対しても余裕を持てる。40年近い
事業人生は常に最悪の事業破綻の心配が纏わりついてきた。その恐怖感が逆に
リスク管理をさせることになった。 倒産すれば全て失うし、失業保険もないし、
退職金もない。まる裸になってしまう。その危険の海の中でこそ智恵が出てくる。
しかし、想定外の事態が起こるのが事業。その事業破綻の備えは人生の備えと
大きく重なる。破綻の備えを事業計画の組立の中に入れておくのは基本である。 
私は、第一に「家族は事業に直接関わりを持たせない」であった。家業と事業
の違いは、会社規模に関係なく家族・親戚を事業に関わらせているかどうか。
家業は家業で、それはそれで良い。ただ危険度は高いが、長年かけた備えの知恵
がある。家内の実家を見ていると、つくづく感じる。何があっても生き延びる
体質がある。長年かけた老後の備えに、日記帳的記録を書き続けることがある。
私の場合、このブログ。大きな挫折で虚無に陥りそうな気持ちを何とか支えて
くれている。 この著書は、「老後に後悔しない10の備え」を勧めているが、
老後に至った現在、「今から」より、「今更」の内容。 行蔵の中身の質量を
高めておけば、それが老後に生きてくる。 それぞれの人の視界にみえる地平線
内の景色は、その人だけのもの。目先の生活の心配をしないで済む余裕があれば
良いが、時代が時代で一寸先は闇である。その中にあって、孤独に耐えらる教養
と趣味。この二つをベースとした構えを中年から本気になって構築すべきである。 
ところで、老後という言葉。死ぬまで、その人に纏わりつく不安の化物にも思える。
それは還暦から20年以上も生きなければならない分、大きくなっていく。
人生は何とかなるもの。何ともならない時は、自分は無になっている。
だから「いま・ここ」で、精一杯生きるしかない。ただそれだけ。
・・・・・・
3758, ユング ー 1
2011年07月10日(日)
 
15〜6年前に、この本を買って読んだ時の衝撃は現在も残っている。
それ以前にスェーデン・ボルグの霊に関する本を読んだことがあったが、
この序文からして、一挙に著者によって、「ユング」の異様な世界に引き
込まれてしまった。6年ほど前に、文芸春秋の誌面で立花隆が、「ユング」
について、書いた時、ここで取り上げた。ユングといえば、超常現象と霊に
ついて、心理学者として真正面から向き合った人である。それでフロイトと
袂を分かった。日本では河合隼雄と秋山さと子が、ユング研究で知られている。

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07月10日(金)
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