ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5220,「エリック・ホッファー自伝」 〜①
≪グローバル経済において、ヒト・モノ・カネは容易に国境を超え、その飛躍と
 拡散が行く先々で様々な問題を引き起こす。 ところがそれら諸問題の火消し役
を果たすべき国々の財政は、国境を越えられない。このミスマッチが国々の財政
政策にかつてない負担をかけ、金融政策をかつてなく無力化する。そして、
重みに耐えられなくなった時、起こってはいけない 財政恐慌が発生する。≫
≪ リーマン・ショックそのものは金融恐慌だった。国境を越えて暴走が
 もたらした恐慌である。かってなく巨大で、迅速で、複雑で、公域に広がり
をもつカネが、金融の大河に溢れて超弩級の洪水を引き起した。
それがリーマン・シックに他ならなかった。この空前のスケールの
グローバル恐慌に、国境を越えられない国々の財政が立ち向かったのである。
 勝敗は目に見えていた。しかも、国境を越えて大きな過ちを犯した。彼らは、
なにはともあれ、経済活動をリーマン ・ショックによる落ち込み前の段階に
押し戻そうと躍起になった。そのために、空前の財政大盤振る舞いに乗り出した。 
あの時、アメリカの財務長官だったポールソンが何と言ったかをご記憶だろう。
金融恐慌をせき止めるために、彼は「バズーカ砲を用意した」と。
借しげもな火薬をつぎ込んで、銀行の不良権を買い取る。傷ついた金融機関は、
どんどん重荷を軽くしてあげる。負担は連邦政府が全部肩代わりしてやろう。
迫力はあったが、そのおかげで金融機関の痛みが財政の痛みに転化することと
なった。他の諸国においても、同じことが起こった。その道に踏み込むとする
国々もあったが、結局は、金融の痛みを財政が肩代わりする流れに誰もが
巻き込まれていってしまった。そもそも、リーマン・ショック発生前夜に
おいて、国々の経済は明らかに危険すぎる経済的な高みに上りつめすぎていた。 
だからこそ金融恐慌という名の大洪水力発生した。それなのに、リーマン・
ショック後における国々の財政は、あの高すぎ危険な山の上に、経済活動の
水準を押し上げようと必死になった。≫
▼「日本は既に輸出主導、円高対応、成長戦略を目論む局面から、成熟戦略へ
 入っているのではないだろうか」と、今後の日本の進む方向の転換の必要性
を説いている。今だ「成長なくして生存なし」という言葉が支配しているが、
無理な道理を通そうとするため、財政出動の繰り返しになる。結果として
金融恐慌の原因を作り、そして世界恐慌へ 向かっている。
その限界が年内、2012年問題である。
  ・・・・・・
2011年06月30日(木)
3748, ジャズについて(�) ー「ジャズ完全入門!」� −18
           ー「ジャズ完全入門!」後藤雅洋著 ー �
【 聴き手のほうから音楽に寄り添わなければわからない、という理由は、
 もう一つある。それは、ジャズが異文化に属しているという事実である。
いまとなってはポピュラーミュージック、ロック、それにクラシック音楽も
含めて、我々を取り囲む音楽環境はほとんどすべてと言ってよいほどに外来種
のものとなってしまったので、ことさらジャズの異文化性を取り上げても、
ピンとこないかもしれない。しかしアメリカの黒人音楽として誕生したジャズ
は、その文化的な背景が我々とはかなり違っているので、私たちの素地の
ままの感性で判断しても、その狙いがわかりにくいということがあるのだ。
たとえばカウント・ベイシーのバンドなどは、よく演奏のエンディングを一度
終わったように思わせておき、また繰り返すというような芸を見せるが、
その回数はお茶漬文化の僕らの感覚から言ったら、少々「くどい」と思わせる
ほどなのだが、これは黒人音楽の特徴の一つなのである。...  
(以下、字数の関係上カット12年6月30日)
・・・・・・・                           
2010年06月30日(水)
3383, 「だまし」の心理学 ー1
 二ヶ月前にも、この著者・安斎 育郎 (著)の「不思議現象の正体を見破る」

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06月30日(火)
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