ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[392536hit]

■4915,閑話小題  ー宝塚歌劇団「ブスの25か条」
 ひとつは政治学者のフランシス・フクヤマが唱えた未来観で、世界の政治経済システムが一極に
収束し、それに伴って価値も一極化していくことを予測するもの。もうひとつは今後とも多極化が続く
ことを予測するものである。フクヤマは著書『歴史の終わり』のなかで、資本主義と民主主義が勝利を
おさめた今、面白い出来事を生み出すような切迫した力はもはや存在しないと述べている。
片や政治学者のサミュエル・ハンチントンは、世の中が今度とも多極化を続けると予測している。
社会が収束に向かうというフクヤマの視点とは大きく異なり、ハンチントンは世界がまさに
『文明の衝突』を迎えようとしていると断言する。東アジア、イスラム、西洋といった主要な文化集団に
おける価値観や世界観の違いは調整不可能であり、したがって対立は避けられない。
「民族の対立と文明の衝突が生じつつある中にあって、西洋文化の普遍性を信じる西洋人たちの
信念には、3つの問題点がある。その信念が誤りだということ、道徳に反するということ、
そして危険だということである」 言うまでもなく、経済や政府のかたちがどこでもみな同じならば、
人の心の中はどこへ行っても同じだろう。逆に、文明の衝突が避けられないならば、思考の習慣は
多極化を続けるだろう。 ・・・・
 フクヤマの未来観は、多くの西洋人、特にアメリカ人の視点を代弁している。アメリカ人は、誰もが
根はアメリカ人か、そうでなければ、これからアメリカ人になると思っている。
・・今やどの国の人たちも、ジーンズとTシャツを着て、ナイキの靴を履き、コーラを飲み、アメリカ音楽を
聴いて、アメリカ映画とTVを見ている。 逆にハンチントンによれば、世界の文化が西洋の文化に
同化しつつあるという考えは、近視眼的かつ自民族中心主義な発想にもとずく幻想である。
社会は互いに違っており、今後の国際紛争は、過去に見られた経済的あるいは政治的な
対立よりむしろ、文化的対立を発端にしていると考えられる。・・・≫
▼「東洋と西洋の混血が現時点の日本」と仮説を立てると、日本の混乱が見えてくる。
和魂洋才という言葉が、それをあらわしている。情報化の進展で世界がグローバル化された現在、
決して否定出来ないこと。要は和魂を常に意識すべき。これは日本だけでない。
トルコがイスラム教国に関わらず欧州よりの国家体制を作っている。矛盾があっても乗り越えて
である。いずれにしても、あらゆる人種をかかた世界がネットで情報が共有された現実がある。
それゆえの混乱は激しくなるのは当然。
・・・・・・
3808, 哲学人 ー⑧
2011年08月29日(月)
  ● 社会主義〜 妄想的理想社会への逃避       ー「哲学人」ブライアン・マギー著より
 残念ながら、学生時代から社会主義・共産主義に対して本能的に、その虚偽を見抜いていたつもりだった。
経済も社会も、国家単位の計画で成立するはずがない。「経済は個々の競争原理の弱肉強食の戦いの中から優勝劣敗で
進化する。その歪を国家がコントロールすべきで、役人がたてた計画経済で、ことが上手く進むなどありえない」という
単純な考えから抜け出れなかったのが本当だったが。 ここで、マギーは、学生時代に「資本論」に大きな影響を
うけたと述べている。人生で夢中になった一ダースに満たない本の一冊に「資本論」を上げている。 
しかし、社会主義国家が本当に成立するかどうか、疑問を持ったとも、述べている。
【 * ー 資本論を、二週間ひたすら読む ー
 二学年めの復活祭の休暇中、私はオックスフォードに見つけた下宿屋にこもり、二週間は朝も昼も晩もひたすら
『資本論』を読みつづけた。じっくりと読み進め、書いてある内容について考えたくなったら、いつでも本を置いて
好きなだけ黙想し、散歩をしながら重要な一節について思索したり、夜にはべッドのなかでもこの書物について思いを
めぐらせたりする。そんなふうに夢中になった本はそれが初めてだったし、生涯を通じてもその数は一ダースに満たない。

[5]続きを読む

08月29日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る