ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6900,閑話小題 〜ゲルクッション、その後
切っ掛けになったスイスの幻影的な光景の出会いの文章を読んだ。
天国とは、このことをいうのかと写真を撮るのを忘れ見とれていたという。
その場面が、言葉の中から浮かび出てくるようであった。 私が世界中の
秘境・異郷ツアーに行くのも、スゴイ景色との出会いをするからだ。
「こんな世界が地球にあったんだ、知らなかった!」という瞬間に百回以上は
出会っている。それは、別に海外の秘境まで行かなくても、日本の名山など
でも経験可能だろう。大自然は、我われを通して自分の姿を見る。
その経験をしてきたから、何ごとがあっても、自分の中の不安が
最小に押しとどめてくれている。
・・・・・・
6535,閑話小題 〜『動的均衡』とは
2019年02月04日(月)
* " 動的平衡 " とは…
分子生物学者・福岡伸一の最後の講義『生命は機械ではない』の、
‘動的平衡’が面白い! 生きるということは「動的均衡」だもの。
< 排便は、人間の食べる食品の残りカスの排出と思いきや、その半分が、
新しいインプットの交代に排出するデトックス>という。たったこれだけの
ことすら知らなかった。食べる行為が「動的均衡」。神経質になり過ぎること
もないが、大事な基礎知識。自然と世界も、この肉体も入れ替わっている。
〜その概要は…
《 生命体の中の細胞や分子は 流動的に常に 入れ替わり続けていて
分子レベルでいうと「1年前の自分」と「現在の自分」は全くの別人であるが、
外見的にも 内面的にも同じ " 個体 " として保たれている。そのような生命体
のバランスを ハカセは " 動的平衡 " と考えた。
〔 あるタンパク質分子のメカニズムを研究していた時、そのタンパク質分子の
役割と重要性を 確かめるために、そのタンパク質分子の元を取り除いて発生
させたマウスにどんな変化(=不都合)が起こるのかを莫大な研究費をかけて実験。
しかし 結果は…" 何も起こらなかった "
何を意味するかというと「生命体は 機械ではない。部品の一部が 損なわれても
生物は 動的平衡を保つことができる。ということは…私達の身体の中で何か
不都合が起こったとしてもなんとかなる。細胞や遺伝子が 協力しあって生命が
維持されるようにやりくりして 働き続けてくれる…と 》
―
▼ ネット検索でみると、要約として
< 絶え間なく動き、入れ替わりながらも全体として恒常性が保たれていること。
人間の社会でいえば、会社組織とか学校とか、人が常に入れ替わっているのに
ブランドが保たれている、そういうものをイメージしてもらってもいい。
近代科学は、生物や自然もミクロな目で見れば、部品が集まって機械じかけに
なっていると読み解いてきた。そこで大きく見失ってきたのが、生物や自然は
時間の関数として常に動いていること。絶え間なくこちらと思えばまたあちらと
動きながらバランスをとっている。>とある。
人生一般にもいえること。自然体で生きていれば、自ずから知恵が湧出てて
バランスを保ってくれる。考えてみれば、このブログの連載のためのテーマと
内容が「動的均衡」そのもの。その背景に、18年分の蓄積がある。 そして、
それらが繋がっている。その背後には掲載出来ず、消え去った内容もある。
不安に対して、経験則、『何とかなる、その時は、その時』がある。
『何とかならないのも経験の一つ』でしかなかった。この論を人生論の
『幸福』に当てはめてみる。私は、これまでも、現在も幸せであった。
<良くない良い>の比率が「1対6」辺り。一般的には2対1。「1対1」が妥当と
思いがちだが、人間は頭脳を持っていて、「動的均衡」が働き「2対1」に。
そこに、少し意識を集中すれば「3対1」幸福感を維持できる。その確固の為の
習慣で、何とか「1対6」にしている。これが「動的均衡」にすれば、より良い
日々を過ごすことが可能に。群れるも良し、孤独も良し。その人、それぞれ。
<「生きている」とは「動的均衡」によって「エントロピー増大の法則」
と折り合いをつけているということ、らしい > の教授の言葉が、これを
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02月04日(火)
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