ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6824,閑話小題 〜つれづれに …昨日の明方にみた夢
互いに結びあう。 いわば、人と人とは分かりあえないということだけは分かり
あえるというかたちで、分かりあう。孤独な読書において、人は、数万、数十万、
数百万の孤独な魂が結びあうことが出来る、時代を超えて。≫
―
▼ 孤独といえば、母親から聞かされてきた生立ちの話。 母が3歳の頃、三人
の子供を残し実父が亡くなり、継父との妹、弟と差別と、虐めを受けた話。
それ故に、祖母も継父に気遣い、愛情をかけて貰えなかった生立ちそのままで、
実の子供たちへの扱い方が出来なかった。10人の家族を養い育てるには、幼児
体験のように目先、働くしか知恵が働かなかった無念があったが、言語化出来ない
寂しさは… 30年以上前の話になるが、教育学者の森信三が、亡くなる数年前に、
当時、立ち上げた「新潟木鶏クラブ」の関係で、間接的に母親の生立ちと、
それ故の悲劇話を聞いて、「是非、自分が主催している会に、主賓として話を
聞きたいと…(本人も似たような過去を背負っていた故に…)」
会員は国内トップメジャーの人たち!末恐ろしくなり、御断りをしたが、
今思えば、母にとっても一番の癒しになったはず! 無念である。その方々は、
号泣したのでは? それだけの実話が詰まっている。両親の上っ面をみて、20歳
の頃に、<自分も創業を!>とは、若さと、高度経済成長が言わせた迷いごとと、
実感する日々。『孤独』、それも幼児体験から滲み出る言葉こそ、魂の叫び。
<「寂しさ」は、失うことであり、「優しさ」は満たされること>というが、
成るほど、人は満たされ、失い、泣き、笑い、7転8倒してこそ人生。
充実した人生は甘辛い味がする。私の味は甘酸っぱい!ですか。 戦争は拙い!
・・・・・・
4998,暴走する世間 −12
2014年11月20日(木)
「暴走する「世間」―世間のオキテを解析する」佐藤 直樹(著)
* 世間とは、差別社会の日本的用語!
日本の世間にも、欧米社会にも歴然とした格差があるが、高度経済成長と、
バブルと、崩壊を経て、中流階級が、総下流になりつつある中、世間様では
窒息感が強くなって、世間様のイギリス化が始まっている。この傾向は、
今後ますます強くなっていくことになる。 ーその辺りからー
≪ 八○年代までは相対的に景気がよかく、人びとに余裕というものがあった。
「世間」の贈与・互酬関係」や異通の時間意識」は、「お互い様」という
相互扶助」や「やさしい関係」という「共生感情」を生みだす。これが
「世間」のウチでセーフティネットとして機能していた。ところが、九〇年代
以降の不況の時代に入ると、人びとにこうした余裕が失われ、セーフティ
ネットとしての「世間」の機能がだんだんと後退し、「世間」の「権力性」
「抑圧性」といったネガティブ面だけが目立つようになった。「世間」の
「息苦しさ」や「閉塞感」が、前面にせりだした。この変化を、私は資本主義
の「中世」化とよんだことがある。九〇年は、オングのいう「第二次的な声
の文化」が始まる時代と符合する。オングは九〇年代以降、電子メディアの
普及によって、文化の伝承という点で、ちょうど「中世」のような状況が
あらわれたという。「中世」の特徴は身分社会にあるが、「世間」もまた
「目上・目下の関係」としての身分関係を重視する人的関係である。
この資本主義の「中世」化によって、世間」がせりあがってきた。
・・(中略)例えば英国の階級社会とは、何なのか。イギリス生活が長い
ジャーナリスト林信吾によれば、英国の階級制度は、上流、中産、労働者
階級に明快に分けられる (『しのびよるネオ階級社会』林信吾)。
☆ まず上流階級と中産階級を分ける基準は身分。これは古い貴族制度が
のこっているためで、上流階級には王室をはじめとする貴族や代々の
大地主などが入る。これはまあ、わかりやすい区別である。
☆ つぎに中産階級と労働者階級を分ける基準は、収入や資産もあるが
基本的には職業であるという。これはみた目で区別するのはむずかしい。
中産階級に属するものとして、医師や弁護士などの専門職のアッパー
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11月20日(水)
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