ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6817、閑話小題 〜大相撲ですか…+ 6818,エピソード記憶と自伝的記憶
事故に遭ったとか、小学校の時には、こんなことがあったとか、学校に面白い
先生がいたとか、妻と出会ったのは図書館だったとか、色んな出来事を覚えて
いるものです。これは、エピソード記憶の中でも、特に印象が強かったものが、
自伝的記憶に変化するということです。基本的に、エピソード記憶については、
自伝的記憶よりも、早く忘れてしまいます。
〜その次が自伝的記憶
自伝的記憶は、印象に残った記憶の集まりですから、長期間に渡って忘れる
ことはなく、一生覚えている場合もあります。ただし、自伝的記憶は、美化
したりして、自分の思うように書き換えられる傾向があります。
この自伝的記憶については、若い時の記憶が最もはっきりと残っています。
では、どうして、若い時の記憶が、最もはっきり残っているのかと言いますと、
若い時は、何もかも初めての経験が多くて、非常に刺激的でエキサイティング
であり、活動量も多いからです。初めての経験や体験については、非常に印象
に残りますので、記憶にはっきりと残りやすいのです。
また、毎日が楽しく、希望に燃えて、刺激的であり、いろんな冒険や挑戦も
しますから、最も活性化されて、色んな出来事がはっきりと記憶に残るのです。
老いた人に、人生の思い出を語ってもらいますと、やはり若い時の思い出を、
リアルに語ってくれるものです。
逆に、壮年期や老年期になってきますと、初めての経験が少なく、毎日が単調
になり、驚くような体験もなくなってきますから、時に比べると、あまり記憶
に残りません。その他、幼少時の記憶についても、あまりはっきりとは覚えて
いません。どちらかというと、断片的に覚えていたり、ぼんやりと覚えている
だけだったりします。
これは、なぜかと言いますと、幼少時は、まだまだ脳も発達段階であり、
記憶機能も完全にできあがっていないため、脳がはっきりと記憶できないから。
ましてや、赤ちゃんの時などは、脳の機能がほとんど発達していませんから、
普通の人であれば、赤ちゃんの時のことは覚えていません。
以上、自伝的記憶については、若くて新しいことにチャレンジしていた時の
記憶が、一番、鮮明に覚えているものであるということをご理解いただきたい
と思います。
―
▼ この年齢で、つくづく良かったと思うのは、「後味が悪いことはしない!」
というコンセプトを自らに課してきたこと。 さほど経験はないが、
「振るより、振られること」 直後は後味が悪くとも、その方が後あと後悔が
残らない。
11月14日(木)
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