ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6805,読書日記 〜小さな習慣 〜3
「やさしさ」という技術 2015/12/3
ステファン・アインホルン (著),
* やさしさは、気づかいから…
〜まずは本書の印象に残った個所をコピーから〜
≪ ☆「おはずかしい話ですが、私は生涯、人類の行く末について考えてきた
というのに、結局は“もう少し人にやさしくしなさい"という言葉よりもましな
助言を人に与えられないことがわかったのです」
――オルダス・ハクスリー(イギリスの哲学者・小説家)
☆ ―「はじめに」より―
「お金持ちになる方法や、頭がよくなる方法、創造力や仕事のスキルを高める
方法について書かれた本はすでにたくさんある。だが、やさしさの技術を磨き、
よいことをして成功する方法について書かれているのは、本書以外にはないと…。
一般的な通念では、やさしさとは「生まれもった資質・性格」であって、個人
の意思でコントロールできるものではない。だが本書を読んでもらえればわかる
とおり、これは正しくない。一部は親から受継ぐものだが、やさしさというのは、
誰でも意識的に身につけることができ、一生磨き続けることができる「技術」だ。
そしてこの技術こそが、人生で成功を収めるために、そしてこの世界をより住み
やすい場所に変えるために、もっとも重要な要素なのである。
さらに私が伝えたいのは、私たちは自己犠牲的な博愛主義者になる必要はなく、
利己的な動機から他人によい行いをしてもまったく問題はないということだ。
やさしさは、まちがいなくあなたの得になる。こう聞いて憤慨なさる方も
いらっしゃるかもしれないが、本書を読み終えるころには、みなさんにも納得
してもらえると私は信じている」
――
☆「毎晩ベッドで寝入るまでに一時間はかかる。でもその時間を苦痛には感じ
ないんだ。あれこれと考え事ができるから。そうだな、その時間は家族に何を
したら喜んでもらえるかをじっくり考えるよ。昼間は仕事のことをあれこれ
考えてしまうからね」
☆ 公の場で大変な状況に出くわした時。「私の問題じゃない」と思った時は
「もしこれが私の問題じゃないのなら、いったい誰の問題だろう?
こんな時、人間らしく、仲間として行動をするのは誰の役目なんだろう?」
☆ チューリッヒ駅に一人の年老いた女性が立っている。しかもここ10年間、
毎日。女性の名はハイジ。通行人のために祈っている。慈愛に満ちた眼差し
で通行人に神様のご加護がありますようにと。
☆ ー人は自分がいい扱いを受ければ自分も周りに人を大事に扱おうとする
ー晴れの日の方がチップが多い。
ー良いテスト結果と伝えたグループは募金額が多い。
☆ 人生は計り知れないほど豊かで意味あるものだ。問題は私たちが忙しすぎて
重要なことや意義のあることをなかなかできないことにある。できたとしても
私たちはそれらがどれだけ意義深くどれほど重要かを必ずしも理解している
ワケではない。だからこそ私たちは立ち止まって周囲を見渡し自分の行動を
見直すべきだ。そして私たちは何が意義深くて何がそうでないかを判断する
能力をやしなうべきなのだ。 ≫
―
▼ やさしさ。 人生を振返るとき、多くの人は、それを実感するはず。
父親が家族、親族に一家を引継いだ当主としてからか、身内に対して非常に
親切だった。現在、核家族化が進む中で、身内の中も、距離が出来てしまった。
属する社会が、家族、親せき、学生時代の友人から、ネットへ大きく移動した
昨今、さらに、この傾向が強くなっている。ネット上だけでなく、身辺の人の
やさしさが必要のようである。
「その善良さは、他の資質が相まってこそ」と、言いたいが… 結局は、相手の
話を果てしなく聞いてやるのが、第一歩。しかし、特に年齢を重ねるほど、その
必要性がある。それは分かってはいても、老いるほど、何事も億劫になる。
底が浅いということになるが、私は、まずは自分の心の声を聴くことから。
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11月01日(金)
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