ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6107,閑話小題 〜再び「幸福アドバンテージ」について −2
とか「ポジティビティ」という言葉を使う人もいる。
・ノースカロライナ大学のバーバラ・フレドリクソンはこの分野で、世界で
トップクラスの研究者。彼女は、「喜び」「感謝」「安らぎ」「興味」「希望」
「誇り」「愉快」「鼓舞」「畏敬」「愛」という最も一般的な10のポジティブ
感情について説明している。このリストを読んだだけで、幸せの豊かな
イメージがわいてくるだろう。・・(略)
・ノートルダム教育修道女会に属する18O人の修道女(全員1917年以前生まれ)
の古い日記である。彼女たちは毎日、思ったことを自伝風に日記に書くように
言われていた。50年後、ある優れた研究者のグループが、この日記に含まれる
ポジティブ感情をコード化を思いついた。 20歳のときの幸福度が、修道女
たちのその後の人生にかかわりがあるかどうかを調べたのである。そして、
かかわりは大いにあった。楽しそうな内容を書きつけていた修道女たちは、
ネガティブな、普通の内容を書いていた修道女よりも10年近く長生きした。
修道女たちが85歳のとき、幸福度が高い方の25%に入っいた人たちの90%が
まだ存命だったのに対し、幸福度が低い方の25%に入っいた人たちは34%
しか残っていなかった。20歳のとき幸福度の高かった修道女は、自分が長生き
すると知っていたわけでない。彼女たちの長生きは幸福感がもたらしたもので、
その逆ではない。≫
・4歳の子供を2つのグループに分けて、同じような知的な作業をさせる。
 「積み木を組み合わせて別の形を作る」というようなことだ。その時、
片方のグループには作業開始前に「何か嬉しかったことを思い出そう」と
指示を出してから作業をスタートさせる。もう一方のグループには何も
指示しない。すると、明らかに「嬉しかったこと」を思い起してから作業を
スタートしたグループの子供達がスピード速く積み木を組み合わせることが
できるのだ。まだ4歳で、大きな幸福経験を積んでいないような小さな
子供達でも、このように差異が出る。
▼ 最後の挫折付きだったが、創業人生は「自分の可能性を追求して努力する
 ときに感じる喜び」の日々でもあった。それに10のポジティブ感情(「喜び」
「感謝」「安らぎ」「興味」「希望」「誇り」「愉快」「鼓舞」「畏敬」「愛」)
もあった。だから、挫折感とか、後悔は思いのほか少ない。それらは、数十年
の毎朝の読書習慣が培ったもの。で、日々是好日、いや日々是口実か。

・・・・・・
5740,大格差 〜書評
2016年12月02日(金)
       ー「大格差:機械の知能は仕事と所得をどう変えるか」                       タイラー・コーエン (著)
  ⁑ 想像を絶する超越的知性が誕生
 一月ほど前に、<技術的特異点『人工超知能が人類を超える』台場時生著>
の書評、【2045年問題、汎用人工知能、あるいは「強い人工知能」や人間の
知能増幅が可能となったときに起こるとされる出来事であり、ひとたび優れた
知性が創造された後、再帰的に更に優れた知性が創造され、人間の想像力が
及ばない超越的な知性が誕生するという仮説。すなわちこのままの人工知能が
進化し続けれると、2045年が『技術的特異点』の年になる。】を書いていた。
 この書は、この論の延長上にある。これらの周辺産業などに従事した人は、
よりリッチになるが、単純作業のワーカー層や中間層の仕事はロボットなどに
置換えられて、一部の人たちに総取りをされる時代の到来を論じている。
   〜まずは、Amazonの内容紹介〜
《 * テクノロジー失業に陥らないために何をなすべきか?
 近年の世界的富裕層と貧困層の格差拡大の根底には「経済のグローバル化」
「テクノロジーの進化による生産性の向上」「停滞した産業と活力のある産業
の二極化」という抗うことのできない変化がある。
本書は、飛躍的な進化を遂げるテクノロジー=機械の知能に注目し、技術革新
が未来の雇用・所得・ワークスタイルに与える恐るべき影響を徹底検証する。〉
  〜書評書込みには、

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12月02日(土)
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