ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6068,閑話小題 〜衆院選挙、観劇記…
・標準学力検査の成績基準を見てみよう。この基準が示すところによれば、
1年生レベルで優秀な生徒がとる得点を、高学年レベルでは大多数の生徒が
とっている。また、なかに他の生徒よりもかなり早く習得する生徒もいるが、
最終的にはほとんどの生徒が各学習課題を習得する。ところが、ある技能を
完全に習得するには、他人より時間がかかる生徒には、ただそれだけのことで
「不可」というレッテルが貼られてしまう。
・この点に関して、ジョン・キャロルは「学校における学習形態」の一モデル」
という論文の中で次のように述べている。
< 適性とは、学習すべき課題を習得するのに要した時間の総和である。
この公式的記述が暗に示しているのは、十分な時間が与えられれば、
どんな生徒でも課題を習得できるという仮説である。 >
十分に時間をかけ、かつ努力すれば、決心次第でほとんどどんな学問上の
技術も習得できるだろう。≫
▼ 一つのことを成すには一万時間の集中した継続が目安になる。その為には、
好きでなければ続かない。継続は進歩につながっていく。知識の蓄積から
湧き出る知恵が、自然と幸福に導いていく。
<「えっ!そんな知恵がなくても、充分幸せですよ!」に、
「両親からいただいた性格だからですよ。他人と比較しないからですよ。
知らずと幸せな仲間を選んでいるからですよ それは。」>
〜で、以下の内容に脈絡が続く。
・・・・・・
5336,島地勝彦の〜柴錬、今東光、開高、乗り移り人生相談〜 ーB
2015年10月24日(土)
一1人の時間を持て余す者は、二人の時間も持て余すー
老いの大きな問題に『孤独』がある。特に独身の場合は大きな穴が
心の中にスッポリと開いているのだろう。そのためには、自分の世界を
つくり、ダンデゥズムに徹し、孤高に生きるのも人生の一つ。
≪ ◎ 質問 =このまま一人孤独に人生を終えたくはないのです…
私はこの年になってもまだ結婚をしたことがない50歳の独身です。
仕事を離れるとほとんど人とおしゃべりする機会もありません。
飲みに行ってもほかの客とはあまりしゃべりません。
自分から心を開かなければ相手も私の心を分かってくれないということは
承知しています。会社もあと十年弱で定年ですし、その後の人生はこのまま
孤独に過ぎて、ある日部屋の中でひっそりと終わるのかと思うと不安です。
心を割った話ができる相手、できれば女性を見つけたいと思っています。
でもいままでにそのような出会いはありませんでした。
今後出会いはあるものでしょうか?、(五十歳男性) ≫
≪ ◎ 答え=孤独を孤高にまで高める生き方を目指せ
・シマジ: この前のように三十代の男性からの相談なら「書を捨てて
女を口説け」、というところだが、五十代となるとそうともいえないな。
仕事以外ではほとんど人とおしゃべりをしない。飲みに行ってもほかの客とは
距離を保つ。おそらく、相談者はずっとそういう生き方をしてきたのだろうし、
他人に自分の領域を侵されるのが苦手で、一定の距離を保つほうが楽だった
のだろうだとしたら、この齢になっていきなり社交的になれといっても、
それは無理な相談。女性に対しても尻込みしてしまうタイプだろうな。
こういう人が人生の晩年を一緒にすごす女性を見つけようと焦ると、下手を
すると結婚詐欺に引っかかりかねない。だから、無理はしないほうがいいね
・シマジ: だからこそ、孤独を恐れる凡人を脱して、相談者には孤高を目指
してほしい。肌のぬくもりやおしゃべりの相手が欲しいなら、猫を飼えばいいん
じゃないか。猫はいいぞ、しみじみと会話ができるからな。俺の知合いの作家
の話だと、飼い猫をあんまり可愛がりすぎるものだから、結婚したばかりの妻が
怒ってね。、「猫と私とどっちが大事なの?」うていう言葉に「そりゃ猫だ」
と答えたものだから、新妻に家を出て行かれたそうだ。人間の女より、猫の
ほうが一緒に暮らしていて心穏やかでいられるというのは否定しがたいね。
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10月24日(火)
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