ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6052,「老人の壁」 〜読書日記 −3
盲目となると、聴覚と触覚だけで、あれだけの難曲を数知れず記憶するという
のだから驚きである。 「条件=原因」というが、両親の能力と、理解が
あればこそ。
* ストレス予防のためのトリップ
昨日は、週一のシネマの日。スパイモノの『ジェイソン・ボーン』を観た。
シリーズものだが、それが面白い。評価は90点。 毎週のため、内容は、場外
を出たと同時に忘れるが、1100円で気楽に別世界に?トリップ出来るのが良い。
前列三分の一辺りの人の少ない席に、独り座り、意識して、映画の世界に入る
ように努めるのがコツ。 何はあれ、その世界にドップリ浸かり楽しむこと。
31年間、新潟〜長岡間を通勤し、客商売の事業だったこともあり、リタイア
後に何か強力な刺激を入れないと、穴倉の奥に吸込まれそうな恐怖感がある。
<城下町コスプレ世界の「大変な人」に、自ら甘んじてしまう恐怖>である。
その払しょくのために、「毎朝一時間のサイクリングの信濃川・川辺一周」、
「週一のシネマ観劇」、「年一回の旅行」は、私の必要条件でもある。
何がストレス回避? いや、ストレス予防の方が当たっていますか。
・・・・・・
5320,閑話小題 ー曲線コースと直線コース
2015年10月08日(木)
* TPPが合意されたが
リタイアの身だが、TPP合意のニュースをみて、日本が今までと全く違った
領域に一歩、踏み込んだ妙な感覚になった。保護されてきた産業にとって
大打撃だろう。 日米を中心にした環太平洋経済圏の世界に入ったということ。
敗者はペルーやチリの貧民と同格の生活に入り、勝者は、アメリカの大金持ち
と同格になる。TPP成立は、さらに競争激化を我々に強いてくる。私たちの
世代の時代背景が、奇跡的に恵まれていたのである。貧富の差も、さらに
拡大し、一部勝組の総取りになる。65対35の総中流から10対90、1対99の
総下流時代が、近未来に待っている。
* 曲線コースと直線コース
2日続きのノーベル賞が日本人に決定したが、
一昨日の朝日新聞の「天声人語」が考えさせられる内容だった。
≪「自然は曲線を創り人間は直線を創る」と書き出す随筆が湯川秀樹博士にある。
丘陵の輪郭から草木まで自然には直線はない。しかし田の区画や人家の屋根や
壁などは、すべて直線を基調としている。人間はなぜ直線を選ぶのか。
日本初のノーベル賞学者の考察は奥深い。 今年のノーベル医学生理学賞に
決まった大村智さん(80)の来し方に、その短文が浮かんだ。
直線コースを歩んだわけではない。定時制で教え、大学院で学び直し、
微生物を探して土にまみれ――いわば曲線の歩みで大輪の花を咲かせた。
「成功した人は、人より倍も3倍も失敗している」はご自身の体験だろう。
とかく誰もが効率のいい直線を歩きたがるが、曲がったり折れたりの
道端にこそ宝がある。教えられるような受賞の笑顔だった。
冒頭の湯川博士の随筆は「極微の世界」という著書にあって、人間は
曲線的な自然の外貌にひそむ直線的な法則を発見してきたと続く。そして、
さらに奥へと進めば、いっそう深い自然の神髄に触れるのではないかと語る。
その極微の世界の研究で、昨夜は梶田隆章さん(56)の物理学賞が伝えられた。
素粒子のニュートリノに質量があることを証明した業績は、宇宙の成り立ちを
探る分野での重要な一歩だとされる。
宇宙間の万物を表して「天地人」などという。ビッグバンから138億年、
大宇宙では微の極みの「人」が自然の神髄を求める知的ロマンに、素人ながら
興味と感動は尽きない。さて、3日続きの興奮はあるか。(10月07日 朝刊)≫
▼ 宇宙の果てから降注ぐトリノ(素粒子)は1pに650億個。それは、
地球をも通り抜けていくという。 その発見に世界の科学者は必死だが、
それに質量があることを証明したというから、ノーベル賞に値する。
その素粒子は、我々に住む宇宙からではなく、他宇宙?からのモノなら、
話は、当時のコペルニクスの天動説など比べようがない驚愕に値する説。
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10月08日(日)
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