ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5916,閑話小題 〜清貧は金がかかる
しない様に教えられ、異質なものを受け容れずに大勢に迎合したり、従わない
ものを無視して斬り捨てる教育を受けてきたからであろう。
この本ではそれぞれが小児期から老年期に至るまでの自分の現体験が綴られて
おり、7人とも劣悪な家庭環境や劣等生から如何に人生の師を見つけて立ち直り、
独自路線を切り拓いていったかが簡潔に述べられており、子供よりもこれから
でも教育されるべき大人に読んでいただきたい書である。 ≫
▼ 現在の私の生きる力は、誰に頼まれた訳でもない、毎日の少し厳しい日程を
こなすこと。どの時間帯も、充実をしているが、そうしないと、精神が大きく
揺らぐ可能性がある。 丸腰で異質なものとケンカをし続けなければならない
のが「生きる力」である。 内田 樹の、「システムが存在しない場に自力で
システムを作り出す」ことこそが、「人生の生きる力」である。そこには、
血と汗と涙がつまっている。
・・・・・・
5186,修羅場の極意
2015年05月27日(水)
『修羅場の極意』佐藤優著
* カネがないのが最大の修羅場
月末の運転資金が足りないなどの資金繰りの修羅場を経験をしないで事業を
終えることができたのは不幸中の幸いであった。現在、中小・零細の三分一が、
資金繰りに追われる修羅場状態という。身近で、倒産時の修羅場をみてきたが、
正に阿修羅、いや獣のごとく!であった。そのため先年、知人が自殺に至った。
『修羅場の極意』の巻末の西原真理子と、著者との対談がリアル!
≪ 西原: 夫が病気になって思ったことですが、人間は必ず病気になる。
病気にならない夫も、潰れない会社に勤めている夫も、浮気しない夫も、
この世の中には存在しません。そのとき、専業主婦だったら家の中は
滅茶苦茶になる。夫が倒れて、自分に子どもを養う力がなければ、
家庭は修羅場になります。専業主婦は極めて危険な仕事です。
夫を治すために莫大なおカネがかかり、半年後にちゃんと死なせるため
にも莫大なお金がかかりました。 最大の修羅場はおカネがないこと。
おカネがないと、たいていの人は獣になってしまいます。おカネがないと
男の子は泥棒に、女の子は売春婦になる危険性が高くなる。
自分の娘と息子がそんなことになったら、人生最大の修羅場と考えている。
それさえ避けられれば、ほとんどのことはどうでもいい。
佐藤: 西原さんの修羅場の対処法を整理すると、まず、最悪の状況を
シュミレーションをしておく。それで、原因を理性的に分析して、
危険な芽をつぶしておこうということですね。
西原: 子どもを東大に行かせようなど高望みしない。いい子に育てようと
いった漠然とした理想も描かない。最悪の危馨理から逆算するのであって、
上は想定していません。
佐藤: いいじゃないですか。東大を出て超有名企業に勤め上司の顔色ばかり
うかがって、人間としての誠実さを失っていくようなエリートはいっぱい
いますが、そんなふうになっても仕方ないのですから。
西原: そうですね。人に好かれる、何か言われてもはね返せる強さが身に
つけばいいなと思っています。人に好かれるって一番の財産ですよね。
それと、女の子は他人の中傷とかにすぐへこんだりしがちですが、
それさえ気にしないで生きていける強度があればいいと思っています。≫
▼ 普通の子女が金に困り売春する金額は世界共通で、その地域の一週間分の
給料分で、日本では4〜5万円が相場とか。対談相手の漫画家の西原真理子
は、夫の酒乱に悩まされ、末期ガンの夫を見送った手記は、日常生活の修羅場
そのものだったという。私も、事業をしている時、『起こってしまった難題に、
更に最悪を想定し、そこから対策を構築』していた。その積み重ねが、喩えば、
シェルターとか、避難ボートの準備だった。また、事業計画の段階で、最悪を
想定して、逃げ口を念入りに想定した。でも、こんな大津波(情報化社会)が
やってくるとは、思いもよらなかったのが本音である。事業で、お金は、
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05月27日(土)
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