ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5844,「やさしさ」を身につける −@
{ー自分の心が寛大か、それとも偏狭か。 大きな視点で状況判断しているか、
それとも些細な事項のみを考慮している か。 見方が短期的かそれとも
長期的か。 モチベーションが純粋に思いやりに基づいているか。
その思いやりは自分の家族、友人、親密な人だけに限定されていないか。
等々と考えて、考えて、考え尽くすことが必要であるー}。
そうであれば、倫理の核心は行動様式ではなく、心の状態ということになる。
外部に現れる行為が本物だと信じ込むと、例えば、罪のない嘘と悪意に満ちた
嘘の区別がつかなくなる。殺人者に「自分が追かけている奴がどこに隠れたか
教えてくれ」と訊ねられたとしても、それが真実を告げる場合でないことは
明らかである。攻撃的な行為も同じことが言える。ただし、自動車に櫟かれ
そうな我が子を母親が道路からぐいと押しやる際の乱暴な行為は、見かけに
過ぎず、子供の命を救う善の行為である。逆に、誰かが笑顔でお世辞たらたら
近づいてきたとしても、その人の目的が物を奪うことだったら、行為は一見
非暴力的だが、意図は悪意に満ちている。
ここで基本的な疑問が湧く。それは、他者を幸福にする、他者を苦しめると
いう基準は、何を根拠として決まるか、という疑問である。飲兵衛を「幸せ」
にするために、酒瓶を与えるだろうか。あるいは、その人の寿命が縮まるのを
避けるために与えないようにするだろうか。ここで、叡智を養えという教えと
利他的なモチベーションが機能を発揮するのである。真の幸福と、快楽などの
幸福のまがい物とを識別することが、本書の趣旨である。純粋無垢な幸福と、
それを破壊する思考と行動を正しく区別させてくれるのが、他でもないこの
叡智であり、それは教義ではなく実際の体験でしか養えない。≫
▼ 倫理とは、行動様式と思いがちだが、心の状態とは驚き!
幸福な人とは、自分の倫理観を持っている人だ。いや、ないのもいる?
叡智は教養の度合いと品性で決まってくる。倫理といえば、西欧では
キリスト教倫理になり、明確な規範がある。それは心に幼少の頃から、
刻み込まれる。日本の規範は、バナナのようなもの。外側が黄色で、
内側は白。とすると、外見と同じことになる。
・・・・・・
5114,カエル男の末路 −1
2015年03月16日(月)
ー日本社会を埋め尽くすカエル男の末路ー深尾葉子著
* カエル男の正体とは
〜まずは、アマゾンの紹介内容より〜
≪『タガメ女の正体』の第二弾にして姉妹作! タガメ女に箍めとられてカネと
社会的リソースを搾取される「カエル男」が、日本の政治、経済を動かし、
部下や下請け会社、取引先といった周囲の関係者を搾取の”倍返し”で支配する
さまを、豊富なケーススタディをもとに紐解く。ビッグデータ、グローバル化が
いかに進行しようとも、日本の男たちの「カエル男」的体質が変わらない限り、
日本は失速し続け、ますます家庭生活は生きづらくなる構造矛盾を撃つ!! ≫
〜印象に残った箇所を抜粋すると・・
* タガメ女とは、「収入のある男をガッチリと捕まえ、その財布のヒモを握る
「専業主婦」。あるいは、共働きであっても、子どもや夫をコントロールし、
家庭という王国の支配者として君臨する女性。・・
「マンションや一戸建てと引き換えに結んだ35年間の住宅ローン。
給料はすべて妻に吸い上げられ、渡される月の小遣いはわずか1万円。
自由にできるカネがないので、まったく身動きがとれない。さらに、朝から
晩まで命を削るように働き、ようやく休日がきたかと思えば”家庭サービス”
という奉仕も求められる。カネと社会的リソース(労働力、経済的価値)を
吸い尽くされ、気がつけば皮と骨だけになり死んでいく」(p.6)
* 「タガメ女・カエル男システム」はもはや食い止めることができないほど
日本社会に蔓延(略)・・ たしかに「タガメ女・カエル男システム」
の自己防衛本能には凄まじいものがあります。 恐らく、もうこの衝突は
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03月16日(木)
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