ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5803,閑話小題 〜プロゲーマーという職業
エウダイモニアというギリシャ語がある。これは「幸福」と訳され、生気に
溢れ、満足し、達成する、などを意味する。他者の幸せに向けられる愛、他者の
苦しみに関心を示す思いやり等の思考と行為は、幸福を生みだす滋養のある感情
の例である。極端な要求、貧欲、憎悪などは人を消耗させる感情の例である。
破壊的な感情を払いのけて、建設的な感情を強める方法はあるのか。・・(略)
・仏教には、多種多様な精神的事象を表現する用語が実に豊富に存在する。
にかかわらず、古来より仏教語には感情そのものを表現する言葉が一つもない。
それはおそらく、あらゆる種類の精神的活動(合理的な思考を含む)は、快楽、
苦痛、無関心などの感覚と結びついている、という仏教的考え方に起因して
いるものと考えられる。愛とか憎悪などの最も感情性の強い状態は、破壊的な
思考と一緒に生じる。
感情という言葉は、ラテン語の「動く」を語源としており、有害、
どちらでもない、ポジティブな思考等、心を動かすあらゆる感情を含む。
感情は、心を条件づけ、特定の見方を採用するように心を促す。・・(略)
・感情分析の最善の方法は、内省と自己観察である。
分析の第一段階は、感情がどのようにして生じたかを突き止めることである。
ここでは、精神がどのように活動するかを注意深く見つめること、破壊的な
感情と幸福を育む感情とを区別すること等が要点となる。この分析を繰り返し
実行することは、精神障害の状態を好転させる、最も重要な準備作業である。
仏教徒は、この作業を遂行する方法として、厳格な内観を行うことが要求
される。具体的には、精神を集中し、思考の透明性を高めるための修行である。
このアプローチは、近代心理学の草分け的存在であるウィリアム・ジェームズ
が開発した「持続的で自律的な集中力」に似ている。ジェームズは、自律的な
集中力を数分以上維持することが可能かについては疑問視していたが、仏教の
瞑想者たちによって、この能力が大幅に改善できる。・・(略)
・仏教では、感情処理の唯一の目的は、人間に根源的に備わった苦しみの原因
から自らを解放すること、と教えている。特定の精神的な出来事は、いかに
強いものであろうが、どのような状況で生成されたか、などとは関係なしに、
常に苦痛を伴うという原則に出発点を置いている。特に、欲望(渇望やひどい
苦痛を伴う貧欲の意味での)、憎悪(害を加える意思)、妄想(現実を歪めた見方)
など、基本的に「心の毒」となる三つの精神的プロセスにこの原則は該当する。
仏教では、自惚れ、羨望もこれに加えられる。これら五つの心の毒は、六十余の
ネガティブな心の状態に結びついている。仏教では、その他に「八万四千の
ネガティブな感情(煩悩)」があると説いている。・・ ≫
▼ どうも歳を重ねると、否定的な人の感情に引き込まれるケースが
多くなる。そういう私も、その自覚がない。この夜半にみた夢が、これ。
<刑事と、知人と、何処かの軒先で、近くでおきた事件の話をしていると、
若いお母さんが来て、「内容がまる聞こえで、子供が怯えているので、
遠くで話をして下さい」と悪そうにいう>目が覚めて、「ここで好き放題に
語っている内容の自己批判?」と思ったが、全身全霊で内観した目で社会批判
をすれば、何処かで人を傷つけて当然だろう。しかし、基本的な心の毒の、
欲望、憎悪、妄想の垂れ流しの怖いものみたさもある? で、偶然だが、
去年の以下の恐ろしい夢が、これ。 得体の知れない自分の心の底が、垣間
みれる。内観そのものである。 この偶然の脈絡の繋がりに驚かされる。
当時、感情の激流が渦巻いていて、その激情は、今でも深く渦巻いている?
〜読返してみて、そこにも生身の自分がいて、現在に繋がっている。
傷が深いほど、人は癒され、恩寵を受けるようである。
・・・・・・
5073,閑話小題 〜夜明けのスキャット
2015年02月03日(火)
* 夜明けのスキャット
――前日の夜半(2時半位)、半睡状態の中、淡い金色の球体を思い浮かべ、
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02月03日(金)
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