ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5786,閑話小題 〜つれづれに大相撲
出会い、存在、誕生、生、死、悪」などが解決しようとするから苦悩が生まれる。
人生は、成るほど神秘的のはずである。「生きるとは、問題解決の連続と思って
きたが、解決できない苦悩の中で、七転八倒すること」なら、次つぎ襲ってくる
苦悩も素直に向き合える。 ーその辺りを抜粋ー
《 苦しみに、簡単な解答はあり得ません。その理由は、苦しみという現象が、
「問題」ではな「神秘」の次元に属しているからです。ですから、私たちが
苦しみを体験するとき、出口のない真っ暗なトンネルの中に迷い込んだような
不安や焦燥にかられ、無力感に打ちのめされるのでしょう。私の恩師、ガプリエル
・マルセルは二十世紀のソクラテスとも言われた偉大な仏の哲学者でしたが、
彼は人間が直面する現実を「問題」と「神秘」の二つの次元で考えました。
「問題」は、客観的にみて、知識や技術で解決することができる問いかけです。
しかし世の中にはコントロールすることも、把握することもできない、深い領域
が存在しています。それが神秘です。神秘の次元のものを、神の次元のように
客体化しようとすれば、大きな過ちを犯すことになります。たとえば、医者が
患者をみて病気を診断し、薬や手術などの治療法を検討する。これは病気を
問題として解決しようとしているわけです。 一方、治る見込みのない患者に
対しては、多くの医者は「もう手の施しようがない」と匙を投げます。
これは、患者の生と死を単なる技術的な「問題」の次元でのみとらえているから、
何もできないという答えになってしまうのです。けれど、たとえ病気を治すと
いう解決ができなくても、残された時間を有意義に過ごす手助けをすることで
患者の苦しみを和らげることもできます。それが「神秘」の次元で考えるという
ことなのです。典型的な神秘の次元に属するものとしては、愛、自由、人間、
自然、出会い、存在、誕生、生、死、悪なども挙げられます。 今の教育は、
ほとんどが問題解決のための技術的な教育に偏り、あらゆる神秘を単なる問題
解決の次元で片づけようとする傾向がありますが、そこに現代社会の大きな
欠陥が隠されているように思えてなりません。 マルセルは、神秘に属する
ときは、自分の限界を認めることが大切だと強調していました。人為を超えた
神秘には、「素直な驚き」「謙遜」「畏敬」「開かれた心」を持って向き会う
のが望ましい姿勢と言えましょう。どうしようもない苦しみにさらされた
ときも、事態をあるがままに受け入れて眺めれば、苦しみに埋没することなく、
新たな段階へと踏み出せるのではないでしょうか。古代キリスト教の教父
と言われるアウレリウス.アウグスティヌスは、十九歳のとき親友を突然病気
で亡くしました。彼は、そのときの苦しみを回顧録で、こう綴っています。
「今や自分にとって、自分自身が大きな謎となってしまった」
ここでいう「謎」とは、あきらかに神秘の次元を指します。同じ十九歳なのに、
親友は死に、自分は生きている。それまで当然だと思っていた親友との日々の
生活が、実は当たり前のことではなかった― この苦しい体験が、彼にとって、
人生の神秘について深く考えるきっかけとなりました。アウグスティヌスが、
西欧の歴史上、最も優れた思想家の一人となったのは、この大いなる神秘に
真剣に取り組んだから・・・》
▼【人為を超えた神秘には、「素直な驚き」「謙遜」「畏敬」「開かれた心」
を持って向き含うのが望ましい姿勢】が良い。色いろ、七転八倒してみて、
「何だ私は、この程度の人間なんだ」と限界を割り切ることが、諦めであり、
悟りになる。この節目時に、腹の底から笑った後に、ドッと肩の荷が下りた。
そのフワフワ感が何とも良い。神秘的だが面白い人生ですか〜
・・・・・
4324, 財政恐慌 −2
2013年01月17日(木)
ー まずは具体的な内容を抜粋してみる ー 『財政恐慌』浜矩子著
≪ ー 今回の質問の内容 −
● 我々は今どこにいるのか ● いかにしてここにきたのか
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01月17日(火)
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