ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[382919hit]

■5569,ピーターの法則 ー①
堤: 先生は、いまの教育には「なぜ」と「驚き」が減っているといいました。
佐治: 教育には、まず「なぜ?」と疑問をもつことが大切です。
 たとえ人にみかんを二個ずつ、三人の人にあげるには、みかんは全部でいくつ
いるでしょう」という問題。普通は「2×3=6」という式で答を出しますが、
ある子は「3×2=6」と書いてバツになり、それが原因で登校拒否になって
しまったという例があります。そこで「どうして3×2にしたの?」と訊いたところ、
「みかんを二つずつあげるのにA君、B君、C君が待ち遠しいといけないから、
とりあえず一人に一戸ずつあげた。それを二回繰り返したから、3×2の式にした」
といいます。やさしい子でしょう。それが学校では間違いとして処理された。
プロセスというのは、考え方の道すじで、それが正しければそれはそれでいい。 
 ・・・(略)
佐治: これまで行なってきた小学校での特別授業を通して感じていることは、
 小学生の感覚はまだまだすばらしい。手遅れになっていません。これが救い。
しかし、中学生になると、とたんにおかしくなる。
堤: 十二歳くらいまでは大丈夫ですか。小学生はまだ、体を使って遊んだり
 しますが、中学に入るとそれが減っていきます。それと関係がありますか?
佐治了体が先か、脳が先かという問題になるんですが、最近の脳科学の立場から
 いえば、体が先だと考えられています。眠らなければ眠らなければと心で思う
 よりも、横になって寝る体制をつくることによって眠りに入りやくなる。
 脳は、そのようにできでいるのだそうです。体が先だということですね。≫
▼ ネット辞書で『驚き』を検索すると、< 予期しない事態の突然の出現に
 伴う強い一時的情緒。プラトン (『テアイテトス』) とアリストテレス
(『形而上学』) は,驚きから哲学が始るとした。デカルトは驚きを基本的6情念
の筆頭におき,他のあらゆる情念に先立って起り反対情念をもたないものとした
(『情念論』) 。> また、< 驚きとは、動物が予期しない事象を体験した
ときに起こる瞬間的な感情をいう。驚きには好ましいものも好ましくないものも
ある。むしろ、怒りや恐怖などの爆発的な感情変化を、分類する以前の状態が
驚きかも知れない。驚いた状態をびっくりしたという。>ともある。 以下参照!  
 以前も現在も、我ながら真面目?なものである。 驚いた!  (゚Д゚`*)エ〜
――――
2005年03月26日(土)
1453, おどろき、そして感動
 「考えるにはどうしたらよいですか?」という純朴な問いかけがある。
この問いかけに対して、いずれの哲学書にも
「おどろき」が「考える」突破口になると書いてある。何でもないことの中にも
新しい発見を見つけ驚くことがその出発点。驚きは、そのまま感動につながる。
その感動が人生を動かす。仏教の教えの中に「驚きをたてよ」という言葉がある。
この言葉は、考える、生きるという面で深い意味がある。歳を重ねると、多くの
ことを経験しすぎて驚きが少なくなる。しかし、歳をとって解ったことは
「驚きが桁違いに多くなった」ことである。知れば知るほど、その周辺に
知らない発見が増えるからだ。驚くということは、未知・無知の分野に果敢に
挑戦して新しい何かに衝撃を覚えるということだ。それと未知なるが故の不意打ち
が驚きになる。 そして、それが考えにつながっていく。無能の人は、何を見ても
聞いても驚かない。驚く素養がないのだ。 いや思い込みというバカの壁が
取り囲んでいる。破れている太鼓が音が共鳴しないのと同じである。
隣の太鼓の音にもよい太鼓は響くが破れ太鼓は実際に叩いても音が響かない。
驚きには、その皮の張りが必要である。世界を旅をすると、驚きに満ちている。
そして、その深い世界に感動をする。こんな世界があったのかと、内面が爆発
しそうなほどの感動を数知れず経験する。そして対象にのめりこんでいく。
人間は感情の動物といわれる。たしかに理性的な部分が人間たる所以だが。
人間を突き動かすエンジンのはたらきをするのが感情である。 感情は

[5]続きを読む

06月14日(火)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る