ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5395,自分史の書き方 ー⑦
『アメリカは、キリスト教原理主義・新保守主義に、いかに乗っ取られたのか?』
スーザン・ジョージ著を読むと、アメリカの占領政策下で、いかに洗脳されてきた
日本の立ち位置が見えてくる。イスラム原理主義と同じく、アメリカもキリスト
原理主義で世界を占拠している実態が浮かび上がって見えてくる。 同時に、
イスラム教国の意味あいもみえてくる。 ーその辺りからー
≪ ここで紹介されているアメリカ人の宗教観は信じがたいまでキリスト教原理
主義的。教派によって違いがあるが、アメリカ人の圧倒的多数が、神、イエスを
信じており、地獄、悪魔の存在も信じている。原理主義者は世界で起きている
ことはすべて「神と悪魔の戦い」とみなす。「邪悪な人々」は「抹殺」される
べきと考え、神の教えに反する不道徳な制度・慣習は廃絶されるべきと考える。
それが政治にも直接反映、レーガン大統領は、ソ連は悪魔に導かれた「悪の帝国」
とみなしたし、中絶や同性愛を認める人々は神の教えに反しているとした。
宗教右派の分析が面白い。そこで紹介されている有名テレビ説教師や、CNNに
次ぐネットワークカを持つCBN(宗教テレビネットワーク)の驚くべきパワーを
知らないと、アメリカの政治と社会を本当に理解できない。特に彼らの政治力が
存分に発揮されることでイスラエル全面支援の米外交戦略が維持されていること
がわからないと、中東問題は理解不可能。 今世界のユダヤ人は約1300万人。
うち4割がイスラエルに住み、4割はアメリカにいる。アメリカとイスラエルは
切っても切れない関係だが、彼ら宗教右派の未来イメージが、悪魔と反キリスト
が起す最終戦争のハルマゲドンの戦いにあり、そのとき天の軍勢をひきいて
キリストが再臨してくると信じているなどと聞くと、なんともあきれ返る。
(略)・・著者はパリ在住の著名な米布教活動家。ユニークなのは、キリスト教
原理主義にネオコンの思想を加えた右派の思想がなぜ近年のアメリカ言論界で
これほど圧倒的な影響力を持つにいたったかの分析。その背景には、資金潤沢で
よく組織された右派エリートたちによる論壇コントロール長期戦略があった。
その戦略下、過激な右派思想が「『思想を正統化する存在』として機能する
大学やシンクタンクや各種財団を制覇」した。 その結果、巨大な右派思想
ネットワークが、大学、シンクタンクだけでなく「個別問題の政策開発センター、
草の根組織、出版社」などまで乗っ取り、いまやアメリカ全体がそのネット
ワークにおおわれている。・・ ≫
▼ 上記からして、、現在のアメリカと世界の政治の大きな構図が見えてくる。
欧米の考え方は、『白人をトップにした進化論主義で、その下に、赤、黄色、
黒色と、進化が遅れた人種が続き、黒の下には、類人猿がいる』という考え。
白人にも細かいランク付けがある。 世界の1%が、世界の富の半分を保持。
格差社会の扇方の骨格が軍隊と警察と、銀行と、司法になっていて、
日本はキリスト教原理主義に間接統治をされている!のが実態である。
・・・・・
4663, 2050年の世界 ー22
2013年12月22日(日)
* 女性の職場進出と機会均質
「2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」
女性の職場進出は結婚率を低下させる上に、離婚率も高める。今や婚外子の
割合が欧米では3〜5割に至っている。そこに貧困が生まれる要素が大きくなる。
職場進出にはメリットと、デメリットが生じる。
第三章のまとめ ー経済成長がもたらす女性の機会
《 法の下の平等、教育経済成長がもたらす女性の機会の均等、家族計画、
労働市場への自由な参入など、先進国における女性の地位は過去四十年で
著しく上昇した。それにともなって、女性は、キャリアのめどをつけて結婚出産
をするようになり、出生率は低下、かってのような大家族は過去のものになった。
一方で、アフガニスタンなどイスラム圏で宗教的な制約の強い国々では、
女性の選挙権すらまだない国も多く、その解消にはより時間がかかると思われる。
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12月22日(火)
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