ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5284,閑話小題 〜高齢者運転の講習と適性検査
尽きてきたようだし、鼻持ちのならない「三菱のブランド」が大衆に嫌悪感を
持たれてしまった。フルラインのトヨタ、若者・スポーツ感のあるホンダと、
軽自動車のメーカーと、それぞれの特化が顕著になってきている。
ところで私自身14年近くトヨタのソアラに乗っている。前の型のソアラに
4年半乗った後、新中古のソアラに乗り換えた。 現在もエンジンもしっかり
しているし、車自体14年以上乗った車という古さを全く感じない。
まだ8万キロしか乗ってないが・・・ また十年前より、高速自動車の長い
トンネルに入ると、閉所恐怖症みたいな感覚になってから遠乗りをしなくなった。
そのため「近くの移動の手段であれば何でもよい!」という気分になった。
おまけに前の型のソアラがあまり出回ってないので、古車を乗っている感じがない。
60歳になったら最後の車を買おうと思ったが、そんな気分にもなれない。
それなら海外旅行に、もっと行ったほうがよい。その気持ちは、一般の団塊の
世代と同じなのだろう。売れない理由は、流行語でいうと、社会の比重が
中流社会から下流社会へと変化していることもある。 それが一番の理由。
・・・・・・
4919,一度、死んでみましたが −2
2014年09月02日(火)
『一度、死んでみましたが』神足 裕司著
* 死の淵からのルポの凄み 〜①
介護度5の筆者の、たどたどしい文から、その日常と心情が直に伝わる。
それでも生きなければならない、そして、書き残さなければ直ぐに忘れてしまう
恐ろしさ、そして、ベッドで、のたうちまわる日常を淡々と、たどたどしく、
生々しく書いている。 倒産の葛藤の日々に似てないこともない?が、
状況のレベルが違う。 ーその辺りからー
≪ ● 死の入り口 ーp21
忘れていたが、思い出したことがあった。また忘れるので、書いておく。
たぶん、意識がなかったときのことだと思う。 ボクはのんびりとした毎日を
過ごしていた。あたたかい、やわらかい空間で、取材をしたり、原稿を書いたり
していた。「そうだ、家に帰らないといけない」「心配しているかもしれない」
そう思っていると、遠くから息子や娘の声が聞こえてくる。「そろそろ帰ろう」
そう思っていたが、何度も原稿の締め切りがあって、たくさん原稿を書いていた。
そして、もう一回書かないと、とゆっくり書いていた。死の入り口の人間は
痛みもない、あのあたたかい、やわらかい空間にいるのだと思う。
死の入り口は、痛くも怖くもないのだ。”
● 忘れていた ーp25
思い出したことがあった。眠っているとき、白い服を着た白い鳥のような
ものがボクの頭の上あたりをぐるぐる回って飛んでいる。僕は仕事で忙しかった
ので、その白いものを見て見ぬふりをして、仕事を続けていた。忙しい、
忙しいと、締め切りに間に合いそうもないと、原稿を一生懸命書いている。
気分は良好。そこで娘の叫び声がする。「パパ!」僕は娘のところ行かなくては
とふと顔を上げると、白いそれは消えてなくなった。喉が渇いていた。そうだ
これは喉が乾き過ぎたからだ。だが僕は何を知らせたいのか、わからなかった。
「パパ、お茶飲む?」そう娘に聞かれて、喉が渇いたのをはじめて思い出した。
本当に喉はからからで、お茶をごくごく飲んだ。もっと、もっと、飲みたい…。
だが、僕は喉が乾いていたのを、忘れていた。 ≫
▼ 何気ない文章だが、死の淵の意識は、こういうものだろう。
なまあたたかい、やわらかい空間にいて、痛くも怖くもないようだ。
それぞれの章ごとに、介護度5の筆者の写真があるが、その虚ろな表情が、
そのまま、その状況を伝えている。 介護度5の重症患者の自分を、そのまま
ルポをしているのだから、これ以上のルポはない。 誰もが、訪れる『死』の
前での凄惨な日々は避けられない。「死んでしまえば、それまでよ」だが、
その直前の凄惨な格闘、その時は、その時に受け入れ闘うしかないが!
・・・・・・
4552, 2050年の世界 ー3
2013年09月02日(月)
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