ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5273,「読書の腕前」 ーA
川の流れを時の流れ、舟を人生にたとえたらいいだろうか。そして、
本を読んでいる時間は、動かぬ舟の中で、川の流れを感じるようなものだ。
川は永遠に流れていく。水がある限り、流れることをやめようとしない。
そんな悠久の流れを、ひととき止めたりを舟の中で感じる。
本を読むということは、そういうものだと思っている。
 ―ー
寝床で読む、喫茶店で読む、電車で読む、バスで読む、食事中に読む、
トイレで読む、風呂で読む、眼が覚めている間中ずっと読む。
 ーー
 飯島耕一が
「何もつよい興味をもたないことは /不幸なことだ /ただ自らの内部を /
目を閉じてのぞきこんでいる。/ 何にも興味をもたなかったきみが / 
ある日/ ゴヤ のファーストネームが知りたくて/隣の部屋まで駈けていた。」
「生きるとは / ゴヤ のファーストネームを/ 知りたいと思うことだ」
 ーー
読書に費やしたこれまでの膨大な時間を、もっと別の有意義なものに
置き換えられなかったのか。そんなふうに悔やんだことは一度もない。
一度もない、といま気づいたことに驚いている。
ほんとうに、一度もないのだ。そうして生きてきたのだ。
だから、明日からも同じように生きていく。
 ー―
「本を読むことで得る大切な収穫の一つは、他者を知ることだと思います。」
                            色川武大
「読書の楽しみの一つは、私にとってこの他人を生きること、
 他人になれる喜びかもしれない」            遠藤周作
「僕は本を読む労働のための忍耐力をつちかったのである」 大江健三郎
本は膨大な人間のモデルを提供してくれる。しかも、相手の忖度を気にせず、
思うまま、自由にそのモデルと触れ合うことができるのだ。 
 ーー
田辺聖子が読書論の中で、
「もし出世と引き換えに何をとるか、ということになったら、それは何か」と、
同年代の友人たちと、あるとき話題になった。さまざまな意見が飛び出した。
いい女房を持つ、硬骨に生きる、世間を捨てて山頭火になる・・。
しばらくして、誰かがしみじみ言ったことに、みんながうなる。
「出世せんでもええ、毎日読みたい本を読んでたのしく暮らせたらええなあ・・」 
 ^^^^^^
 以上だが、今のところ読書が人間にとって、一番良い習慣である。
最近はインターネットというトンデモナイ手段が出てきたが、
それでもジックリと他者と対話が出来るのは本である。この本も、直ぐに
アマゾンの中古本を発注したが、まだまだ面白い箇所が多数ある。
              バイ(´・ω・`)ノ     ーつづく
・・・・・・
2333, ホッファー  −2        *ヾ(´∀`o)+。才ノヽ…YΘ!
4908,世界の美しさをひとつでも多く見つけたい ー2  
2014年08月22日(金)
         『世界の美しいさを一つでも多く見つけたい』石井光太著
  * 小さな神様見つけ方〜A 相手の文脈で大切にしている神様を見出す!  
 人生は妄想によって生み出した「小さな神様」に頼って生きるしかない過酷
の旅でもある。それが過酷であるほど、しがみつくしかない。
宗教の原点が、そこにある。 ーその辺りから抜粋ー
《 ムンバイの売られたレンタルチャイルドでさえ、マフィアを心の拠り所
 としている。これまでの旅で出会った人たちも同じでした。 たとえば、
ヨルダンのナイトクラブで会ったイラク人売春婦は男性客を不安に怯える自分
を支えてくれる大切な人と見なしていたし、バングラデシュの公園で暮らして
いた少女は変質者の男性を一緒にいてやさしくしてくれる大人と見なしていた。
みんなそれぞれ闇の中で何かしら心の拠り所をつくり上げ、それにすがり
つきながらがむしゃらに生きていたのです。人間は絶望の底につき落された時、
懸命に光を見出そうとします。それは、救いを求める人が神にすがる行為に
通じるものがあります。「貧困に生きる人々が苦しみの果てで生み出すのは
神様のようなものだ」といえるはずです。もちろん、ここでいうのはキリストや

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08月22日(土)
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