ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4934,コトの本質 −4
あの日はー生涯忘れられないとともに、その後の「記憶のない」日々の始りであった。
その日は、翌日から、学生を引率してイギリスへの語学研修が予定されていた。
翌朝が早いため、私は成田空港の近くに宿泊することにした。例年とかわらぬ猛暑の中、
その日は夕方の五時頃、翌日から大阪に帰省する妻とともにホテルに、チェックインした。
その後・六時をほんの少し過ぎたとき、キーンという耳鳴りとともに、私は突然激しい頭痛に
おそわれた(妻の話によると、ごく短時間だが意識を失っていたという)。 仕事柄、少しは
脳のことを知っている私は、この異常な激痛からするとたぶん、脳の血管が切れて出血が起こった
と思った。そして同時に、右足の小指がしびれてきたから、出血は脳の左半分のどこかで起こった
のではないか、と推測した。脳は左脳と右脳に分かれ、それぞれ反対側の身体の動きを
つかさどっている。だから、身体の右側に麻痺が起こるのは、反対側の左脳にダメージを
受けたからだと考えられるのだ。左脳といえば、ことばをつかさどる部分がある。
これはへたをすると、ことばに障害が残り、二度と教壇に立てないかもしれない…
そんな不安さえ頭をよぎった。あまりの激しい痛みに、横たわったまま身動きのできない
私の姿をみて、妻が救急車を呼ぶと言い出した。私は翌日からの引率が気になっていたのだが、
とにかく医者に診てもらうべきだという妻の意見に最終的には従うことにした。
そして、壁に掛けていたズボンの後ろポケットからパスポートやクレジットカードを取り出してもらい、
ベッド脇に置いていたカバンの中にある大学の緊急連絡先に電話するように頼んだ。
そうこうしている間も、激しい頭痛は止まらない。その後ようやく、二人の救急救命士が到着し
(・・略)救急車の寝台に横たわると、身体の大きい私には思いのほか窮屈で、しかも、走行中の
振動が頭にひびいた。救急救命士は、何度も私の名前を呼ぶと同時に、血圧を測っていた。
横たわっている私からも血圧計の数字が読み取れたので、それをみていると、血圧は一五〇、
一七〇、……と、どんどん上昇していく。私はこのまま死ぬことを考え、つき添っていた妻に
かろうじて感謝のことばを言って、そのまま、意識を失ったのだった。
 これは当日のほんの一部のできごとを書いたが、おそらく多くの方は、極めて鮮明な
私の記憶に驚くのではないだろうか。実際、私は今もなお、あの場面を、まるで自分が主役の
映画を観るかのように、心の中に鮮明に思い浮かべることができる。しかし私には、その後、
つまり救急車の中で意識を失った後の、五日間の記憶がないのである。この五日間に、
月並な表現だが、私は生死分境をさまよっていた。・・ 》
▼ 二年ほど前に、知人が突然、TVの朝ドラを見ている最中に脳梗塞で倒れ、救急車で病院に
運ばれたが、意識が戻らないまま亡くなってしまった。状況は似ているが、著者は生還して状況を
こと細かく生々しく書きのこしている。 知人は長年、糖尿病に悩まされていたというが、突然、
脳溢血で死ぬとは思ってもいなかっただろう。 この年齢では、「マサカの坂」はない。
・・・・・・
4192, 呪いの時代 ー9
2012年09月17日(月)                        
  *「今、付き合っている人いる?」の意味 ー草食系男子とは何?  「呪いの時代」内田樹著  
 最近は合コンとかいうのがあり、気楽に結婚相手を探すシステムが出来ている。それと、
ネットの交流サイトで知り合い結婚に至るのも多い。何気なく「今、付き合っている人いる?」
と声をかけるのも、実は巧妙な意味がある。 
  ーその辺を抜粋ー
≪とりあえずは恋愛の局面において「傷つかないこと」があります。20年ほど前から「ロ説く」人が
少なくなりました。それどころか「口説く」という動詞自体がもう今の学生たちくらいの年齢では日常
彙に含まれてないかもしれません。じゃあ、学生諸君は、交際を求めて何というか。

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09月17日(水)
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