ID:48158
doo-bop days
by ブーツィラ
[187906hit]

■「エレキの神様 学校へ行く! ギタリスト 寺内タケシ」
■ジミ・ヘンドリックスのオフィシャル・ブートCD『Live At The Isle Of Fehmarn』(Dagger Records)が2005年12月に発売されたが、本作はピッチが高い(速い)。Dagger Recordsでは、ピッチの問題はプレス・ミスとの理由から、CDの交換を受け付けているらしい(『PAGE FULL OF JIMI』 - 「Guest Book」2006年1月9日付より)。『Live At The Isle Of Fehmarn』は、私の所には12月下旬に届いている。やはりピッチが高い(速い)ものの、交換依頼はまだしていない。
本作は基本的にはネット通販のみだが、店頭販売で購入することになった際は、ピッチの狂っているプレス・ミス盤を掴まされないよう注意が必要である。

■「才能――そんな言葉は大人の負け言葉だと信じてやってきた61年だったよ。まさかこんなにやってくるとは思わなかった。でもたった一つ、半世紀以上、61年かけて、泣いて笑って命を懸けてわかったことがある。一言だ。『ギターは弾かなきゃ音が出ない』、たったこれだけわかった。いいかみんな、この世の中、なんのかんのと能書きだらけだろ。能書きガタガタ、能書き言ったところで何も出来やしない。今から長い人生待ってるぞ。もし迷った時は、この言葉を思い出せ。『ギターは弾かなきゃ音が出ない』。そしてな、思い出深い良い人生送るんだ。また会おう、押忍!」

2005年12月13日に神奈川県大和市のある中学校で行われた、寺内タケシとブルージーンズのスクールコンサート。上に記した寺内タケシのMCに続き、約2時間のスクールコンサートの最後は、寺内タケシの代表曲の一つで、津軽民謡を寺内流エレキ版にアレンジした「津軽じょんがら節」で締めくくられた。
「感動しました」「凄かった」「ノリが良かった」「おじさんって感じがしない」「すげぇカッコよかった」
画面に映るどの生徒も興奮気味で、素直に感動している様子がダイレクトに伝わってくる。

録画しておいたビデオを先日見た。番組は、1/20(金)AM8:35〜9:25放映のNHK総合テレビの『生活ほっとモーニング』。「エレキの神様 学校へ行く! ギタリスト 寺内タケシ」と題し、寺内タケシが50分間生出演した。

1965年、栃木県足利市教育委員会がエレキ禁止令を出したのを発端に、「エレキギターは不良の温床」として、全国規模でエレキ弾圧・追放運動が起きたという。番組での寺内タケシの発言によると、エレキのライヴに行ったら停学、エレキをやったら退学らしい。そんな全国のエレキ少年たちからの窮状を綴った手紙や声、エレキ禁止令への反発から寺内タケシが始めたのがスクールコンサートである。

もっとも、当初は学校関係者の無理解に苦労したそうで、スクールコンサートの実現に向け、寺内タケシは3年間で100校回ったものの、どこも門前払い。話だけ聞いてくれた学校でさえ、たった3校のみという。落ち込んだ寺内タケシが「恥を忍んで」訪れたのは、故郷の茨城県土浦の母校だった。
「噂には聞いていた。泣くんじゃない。うちの学校でやれ。正式に『芸術鑑賞会』として取り上げる。命を懸けてもお前を守る」
母校の校長(柔道八段)の理解と協力により、エレキ禁止令から3年後の1968年、寺内タケシは母校の茨城県立土浦第三高校でのコンサートを実現した(寺内タケシの第1回スクールコンサートは、公式には1974年らしい?)。
寺内タケシによると、年間180回行うコンサートのうち、40回がスクールコンサートとのこと。1回につき百万円もの赤字を背負うことになるスクールコンサートを、寺内タケシは今までに約1,300校で行い、2004年12月には、音楽を通じた青少年教育に貢献したとして、文化庁長官表彰を受けている。


[5]続きを読む

01月23日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る