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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
by DIARY
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■謎多き歯『親知らず』とは−1
オトナンサーによると・・・

虫歯になりやすい、真っすぐ生えてこないことが多い、歯茎が腫れて痛みが出やすい――。
こうしたネガティブなイメージを持たれやすい「親知らず」。
実際に歯や歯茎のトラブルを引き起こす原因となることも多いため、歯科医院で「抜いた方がいい」と言われた経験がある人も多いと思います。

そのため、ネット上では「どうせ抜かれる運命なのに、何のために生えてくるんだろう」という疑問をはじめ、「どうして生える人と生えない人がいるの?」「他の歯より、抜いた後の痛みが強いのはなぜ?」との声も多くあります。

謎の多い歯である「親知らず」のさまざまな疑問について、歯科医師のS先生に聞きました。


大昔の食生活の名残?

Q.まず、「親知らず」という歯について教えてください。

S先生:「親知らずとは、上下左右に1本ずつ、前歯から数えて8番目の位置に生えてくる大きな歯を指します。
歯科では『8番』と呼び、最大4本あることになります。

親知らずは18歳以降に生えてくる傾向があり、その名の由来は『分別のつく年頃になってから生えるので、親が生え始めを知らないため』『平均寿命が40歳前後だった時代には、子どもの親知らずが生えてくる前に親が亡くなってしまっているため』など諸説あるようです。
『知歯(ちし)』とも呼ばれますが、これは成人して知恵がついてから生える歯であることに由来するそうです」

Q.なぜ、親知らずは真っすぐ生えてこないことが多いのですか?

S先生:「親知らずの生える向きは上下のそれぞれに傾向があります。
横向きに倒れるなど正しい方向に生えてこないのは下の親知らずに多くみられます。
一方、上の親知らずは下と比較すると正常に近い向きに生えることが多いです。
4本ともがきれいに生えそろう場合もあれば、横向きに生えたり、歯茎に埋まってしまったりする場合もある他、親知らず自体がもともとない場合もあります。

親知らずが真っすぐ生えないのは本来生えるべき場所にスペースがないためです。
これには、人類の進化において、顎が小さくなっているためという考え方があります。
しかし、実はクロマニョン人においてもこうした親知らずの変化はみられていたそうで、日本では弥生時代にも親知らずが埋まってしまったり、横向きに生えたり、そもそもなかったりすることが珍しくなかったそうです。
現代になってから、親知らずが正しく生えないことが多くなったように思われがちですが実際はそうでないのです。

親知らずが生えるスペースがなくなっているのは、大昔の段階で食事の内容が徐々に変わっていたからだと考えられます。
硬いものをかみちぎる必要があった時代から、少しずつ調理技術が発達して軟らかいものを食べるようになったため、顎がそこまで発達する必要がなくなったという説があります」

Q.親知らずは「抜いた方がいい」と判断されることが多いにもかかわらず、何のために生えてくるのでしょうか?

S先生:「先述の通り、大昔の人は狩りや採集をして、動物の肉や木の実などの硬いものを食べる生活でした。
その頃は丈夫な歯がたくさんあることと発達した大きな顎が必要であり、正しく生えた親知らずも、かむ力を発揮するものとしてとても大切だったと思われます。

やがて軟らかいものも食べる生活となり、多数の歯や発達した顎はさほど必要なくなり、かつて、しっかりと真っすぐ生えていた親知らずが正しい位置・向きに生えなくなったり、出てこなかったりするようになったようです」

Q.親知らずが虫歯になりやすかったり、痛みが出やすかったりするのはなぜですか?

S先生:「親知らずが正しい向きに生えている場合、また、上下の親知らずがしっかりとかみ合っている場合には、他の歯と同じように歯磨きをすることで、きれいに清掃できる場合もあります。
しかし、横向きに生えていたり、一部分のみが歯茎からのぞいていたりする場合、普段使用している口の清掃器具だけでしっかりと清掃することは容易ではありません。


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11月02日(月)
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