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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
by DIARY
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■口腔がん−5 心配なら まず歯科に相談
読売新聞医療ルネサンスから・・・
口腔がんに詳しく、2019年の診療指針の改訂に関わった九州大歯学部長の中村誠司さんに聞いた。
――口腔がんとは
口の中にできるがんの総称です。
舌や歯肉、頬のように、口の中を覆う粘膜にできるものが9割以上を占めます。
唾液を分泌する唾液腺にできるものもあります
人種や国、地域の生活習慣などで異なりますが、日本人の場合、舌がんが6割と最も多く、上下の歯肉がん、舌と歯肉の間の『口底』にできるがん、頬の粘膜がんなどが続きます。
――がんになる要因は
最もリスクの高い生活習慣は喫煙です。
南アジアでは、口腔がんが全てのがんの3割を占めますが、かみたばこの習慣が影響していると言われています。
これに飲酒が重なると、相乗的に作用するとみられています。
また、虫歯で欠けた歯などが口の中を慢性的に刺激することが、引き金になるとも考えられています。
――患者の数は
推計で毎年7000〜8000人です。
著名な女性タレントが最近、舌がんであることを公表し、心配して受診する人が増えています。
――がんを疑うポイントは
病変は濃い赤や白色で、潰瘍やしこりを伴うことが多いです。
初期は痛みや出血があるとは限りません。
しばらく治らないと感じながらも、単なる口内炎と思って放置してしまうケースがしばしばあります。
通常の炎症や傷は1、2週間もすれば大半は治ります。
それでも改善しなければ、別の病気を疑いましょう。
口腔がんは、食べる、発声する、のみ込むといった大切な機能が損なわれます。
異常に早く気づくことができれば、その後の治療で患者さんにかかる負担を抑えることもできます。
――治療法は
がんのできた部位、進行度で異なります。
一般的には病変部とその周辺を切除することが多いですが、放射線療法も有効な治療の一つです。
抗がん剤治療を併用することもあります。
舌や頬、あごの骨などが対象になるので、手術後にかんだり、のみ込んだりする機能に障害を残すことや、顔など外見に影響を及ぼすこともあります。
早期に発見できれば、切除する範囲が小さくて済みます。
――心配な場合、どこにかかればいいですか
かかりつけの歯科医院に相談すると良いでしょう。
耳鼻咽喉科でも対応が可能です。
がんの疑いがあれば、治療が可能な口腔外科などのある医療機関を紹介してもらえます。
口腔がんは、首のリンパ節や肺などに転移しやすいのが特徴です。
また、患者の10人に1人は、食道や胃など上部消化管のがんが見つかると言われ、口腔外科医だけでは対応できないこともあります。
治療にあたる上で、各診療科との連携の重要性が高まっています。
04月29日(水)
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