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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
by DIARY
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■災害報道に依る共感疲労−2
昨日の続きです。


■災害や苦しみを経験されてきた人へ

これまでに、災害を経験されてきた人々の中には、報道を見てあの時の恐怖や不安がよみがえってしまう人もいます。
それは、人間の心理として当然です。

阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震など、同じ地震を経験されてきた人にとっては、他人事ではないでしょう。
とても気になることでしょう。
テレビを見るだけで涙が出てくる人もいます。
体験があるだけに、災害報道が心の負担になることがあります。

大地震ではなくても、人生の中で様々な苦しみ悲しみを経験してきた人たちは、すでに心のコップに水がたくさん入っているようなものです。
その上にさらに、家が壊れた話や人が亡くなった話を聞くと、心のコップから水があふれます。
だから、年をとると涙もろくなるのです。

辛いときには、報道から目をそらしても良いと思います。
それは、被災者への冷たい態度ではありません。
心と体の健康を保ち、それぞれができる支援をしていきましょう。


■子どもが不安がっていたら

子どもは、大人と違って地理や時間の感覚がで出来ていません。
遠くの出来事の報道を見ても、自分のすぐそばで起きていると誤解することもあります。
過去の録画映像を見ても、今起きていると誤解することもあります。
理屈ではわかっていても、不安が強くなることもあります。

不安がっている子どもを抱きしめる必要があるのは、被災地だけではありません。
遠く離れた場所でも、子供が不安がっていたら、「ここは大丈夫、今は大丈夫」と話してあげましょう。


■涙と笑顔と希望:被災地支援のために

悲しみが満ちた世界の中で、それでも人は笑顔で前に進みます。
苦しい人に共感できないのは、困ります。
けれども、巻き込まれても困ります。
被災地で働くプロ、日常的に援助活動をしているプロの人々は、心優しい人が多いですけれども、共感疲労に陥り巻き込まれないことを大切にします。

医療スタッフは、患者さんが亡くなればそれはもちろん悲しくて涙を流すこともありますが、しっかり食べてしっかり寝て、次の仕事に取り組みます。
警察官も消防士も自衛隊員も、心理カウンセラーも同じです。

大災害が派生した時には、日本中からの支援が必要でしょう。
地震で家が壊れ、身近な人が亡くなり、途方に暮れている人々がいます。
まだ前を向けない人がいるのも当然です。

他の地域にいる私たちは、報道を見て心を痛めながらも、何かのお役に立てるように、みんなが希望を持って進めるように、自分の心と体を守り、力を蓄えましょう。

大災害の復旧復興のためには、地域が、日本中が、一つのチームになる必要があります。
そして、チームには様々な役目の人がいます。自分の健康を守り、それぞれの役割を果たしましょう。
09月08日(土)
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