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by DIARY
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■災害報道に依る共感疲労−1
碓井真史(新潟青陵大学大学院教授:社会心理学/スクールカウンセラー)氏によると・・・
■共感疲労:災害報道による心と体の不調
西日本豪雨、大阪北部地震、台風21号、そして北海道の大地震。
今年は、次々と災害報道が続きます。
目を覆うような惨状、行方不明の家族を心配する家族。見ていて辛くなります。もちろん、災害報道はとても大切です。
しかし、朝から晩まで続く膨大な災害報道、災害特別番組、豪雨台風地震の話題、増え続ける犠牲者、ひっきりなしに流れる余震発生を知らせるテロップ。
ネット上にも、被災者の声や生々しい動画がアップされています。
大きな災害報道の中で、心が疲れてしまう人もいます。
これまでも、災害報道を見ていて体調を崩す人々もいました。
自分が直接の被害を受けたわけではないのに、不眠、食欲不振、血圧上昇、情緒不安定になった人、自分が揺れているような地震酔いになった人、さらに過敏になったり悪夢を見るようなASD(急性ストレス障害)に近い症状まで出た人もいました。
被災地の人々のことを思いすぎ、涙を流し、「共感疲労」を起こしてしまった人もいました。
共感疲労とは、他者の痛み苦しみに共感するあまりに心が疲れてしまうことを言います。
今回の豪雨台風、そして地震の報道でも、同様の共感疲労を訴えている人々がいます。
気持ちが沈んでいる人、抑うつ状態になって体調を崩している人、楽しめない人、楽しんではだめだと感じる人。
学校でも会社でも元気になれない人。
みんなと一緒に笑えない人、デートしても上の空だという人もいます。
■テレビを消そう:報道を見ないことは悪いことではない
遠く離れた場所にいるなら、テレビを消すことも良いことです。
こんな大変なニュースを見ないことは悪いことだと思ってしまう人もいますが、そんなことはありません。
後から新聞を見るだけでも十分です。
テレビのお笑い番組も、ドラマも良いでしょう。
NHKも、北海道地震当日の連続テレビ小説「半分、青い」(の地上波放送)はお休みでしたが、次の日は二日分放送しています。
ドラマの横に出る震災情報でも十分です(「北海道で震度7」という文字を見てるだけで不安になる人もいますが)。
常にリアルタイムの情報が欲しければ、疲れた心には、ラジオがおすすめです。
被災地には支援が必要です。
ボランティアも義援金も必要です。
そのために、心身の調子を整えましょう。
しっかり食べ、しかり眠りましょう。
ストレスから、自分自身を守りましょう。
共感疲労に陥ってしまえば、落ち着いて人の話が聞けなくなります。
災害報道が続く中で、お笑い番組を見て笑っている人に腹が立ったりします。
こちらに心の余裕がないと、そんな人に失礼な態度も取ってしまいます。
せっかくの家族の団らんや、デートの時に、不愉快そうな顔をしていれば相手だっていやな思いをしているのですが、でも笑顔の人が不謹慎に思えてしまうこともあります。
たしかに災害報道に対する温度差はあります。
けれども、今は笑っている人も、被災地のことを心配していないわけではないでしょう。
寄付だって、してくれるかもしれません。
ただ心が疲れていると、そのように考えられる余裕がなくなります。
災害報道ストレスや共感疲労のワナにはまると、自分の体調が崩れるだけでなく、人間関係にまでひびが入りやすくなるのです。
明日に続きます。
09月07日(金)
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