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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】
by DIARY
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■注意!その体の不調、銀歯が原因かもしれない−2
昨日の続き・・・


口の中・周囲だけでなく全身にも出る

歯科金属アレルギーの症状は、口の中やその周囲に出る場合と、全身に出る場合の2つに大きく分けられます。

口の中・周囲に出る場合は、唾液に溶け出した金属イオンが口の中や周囲にアレルギー反応を起こします。
次のような病気があります。


●口内炎・舌炎

口内炎が頻繁にできたり、舌に炎症を起こすことがあります。


●口唇炎・口角炎

唇の周りが赤くただれたり、口角が赤く炎症を起こして切れたりすることがあります。


●口腔扁平苔癬

口の中の粘膜(特に頬の粘膜)に白い線状、レース状、網目状の模様が現れ、周囲が赤くただれます。触れるとピリピリ痛むことがありますが、無症状の場合もあります。


●味覚障害

アレルギー反応が舌の表面の味の受容体(味蕾)に起こると、味が分かりづらくなることがあります。

全身に出る場合は、体に取り込まれた金属イオンが体内のタンパク質と結合してアレルゲンとなり、汗として排出されるときにその皮膚の表面でアレルギー反応を起こします。
重篤化すると鎮痛剤も効かないくらいの痛みを伴う状態になることもあります。


●掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症とは手のひら、足の裏に多数の膿疱ができる難治性の慢性炎症性疾患です。
膿疱は数日で乾燥し、黄褐色となりぽろぽろと皮がめくれてきます。 爪にも膿疱が出来ることもあり、爪が分厚く変形したり、褐色に変色することもあります。
掌蹠膿疱症は周りの人にうつることはありません。
膿疱はウイルスや細菌によって起こるものではなく無菌性であるからです。
また、家族で体質が似て発症することはありますが、遺伝することはないといわれています。


●アトピー性皮膚炎、湿疹

アトピー性皮膚炎、いわゆるアトピーは、花粉症などのアレルギー疾患とともに増加しています。
アトピー性皮膚炎の原因としてダニやハウスダストなどが有名ですが、意外に知られていないのが歯科材料(特に金属)です。
一般的な治療を行っても、改善が見られない場合は、歯科材料が影響している可能性があります。
アトピー性皮膚炎の治療は、現在もなおステロイド外用剤を中心とした対症療法ですが、最も大切なのは原因を見つけ出し除去する事です。


●脱毛症

蓄積された金属が一定のアレルギー許容量を超えると、一気に髪の毛が抜けてしまうことがあることが分かってきています。
銀歯による金属アレルギーから円形脱毛症を発症し、髪の毛がほとんど抜け落ちてしまったケースがあります。
皮膚科で円形脱毛症と診断され、ステロイド剤による治療を行ないましたが、全く効果が出ず、別な医師による診断で、
金属アレルギーであることが発覚し、お口の中の歯科金属を除去したところ、抜け毛が止まり完治に至ったというケースの報告があります。


どうやって治療すればいいか?

口の中に金属が入っていて、上記の症状に心当たりがある人は歯科金属アレルギーの可能性があります。
そのような場合はまず、原因となっている金属を特定する「パッチテスト」と呼ばれる検査を行います。
これは、皮膚の表面に金属を含んだ試薬を貼り付けて、アレルギーの反応が起こるかどうかを調べるものです。
もしもそれでアレルギー反応の出た金属があれば、原因となる金属を全て取り除く必要があります。

原因となる金属を取り除いた後は、アレルギーを起こさない材料で詰め替えやかぶせ直しを行います。
具体的にはプラスチックやセラミック、パッチテストで金属アレルギーを起こさないと分かった金属などです。
金属アレルギーを起こさないような入れ歯や矯正治療の装置もあります。

もともとアレルギー体質の人、例えば花粉症や喘息、食物アレルギーなどがある人、またはアレルギー体質の人が家系にいる場合には金属アレルギーになりやすい傾向があります。
ずっと治らない原因不明の皮膚のただれや湿疹などで悩んでいる人はもしかしたら歯科金属アレルギーが原因かもしれません。

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02月26日(金)
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